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インタビュー

Hi-Fi CAMP(4)

地元の仙台は〈送り出す街〉

――それだけ、地元に対する思いが込められてる。

SOYA「僕らを育ててくれた街ですからね。今日もこっち(東京)に来るとき、牛タン弁当を食べました(笑)」

AIBA「普段は食べないけどね」

SOYA「仙台を離れると、なぜか食べたくなるんですよ。仙台には迷惑ばかりかけてきたし(笑)、音楽で恩返ししたいっていう気持ちがあるんです」

――仙台で生活していることは、Hi-Fi CAMPの音楽にも何らかの影響を与えてると思いますか?

SOYA「ありますね、確実に。他の地方もそうだと思うんですけど、仙台って〈送り出す街〉なんですよ。高校を卒業したら、就職や進学で東京に行くっていうケースがすごく多いので」

AIBA「うん」

SOYA「ずっと仙台にいる僕らは、そういう人たちを見送って、地元で待ってる立場なんですよ。いつか帰ってきてほしい、って思いながら。そういう気持ちは、歌詞にもかなり出てると思います」

――メジャー・デビュー曲の“キズナ”、それから“コトノハ”もそうですね。お互い違う場所で暮らしながら、でも、心は繋がってるっていうテーマが流れてる。

SOYA「僕もアルバムが出来上がってから気付いたんですけど、そういう歌詞が多かった。もしかしたら、それは僕らがいちばん大切にしたいと思っていることなのかもしれないです。“コトノハ”はまさに、自分たちの王道をやってみよう、っていうところから始まってる曲なので」

――仙台にいるからこそ生まれる音楽だっていうことですね。

AIBA「そうですね。それに、制作の面でも仙台にいることのメリットってたくさんあるんです。ちょっと落ち込んだりした時も、周りに気心が知れた友達もいるし、家族もいるし、そういうところもいいんですよね」

SOYA「大きいよね、それは」

AIBA「そういうちょっとした気持ちの変化みたいなものって、音楽にも出てきちゃうと思うんですよ。生モノですからね、音楽は」

――アルバムがリリースされれば、Hi-Fi CAMPの音楽性がさらに深く伝わることになりそうですね。

SOYA「そうなるといいですね。シングルが5曲入ってるんですけど、他の曲のクオリティーにもメチャクチャこだわりましたから。とにかく、世に出す曲は完璧なものじゃないとイヤなんです。今回の制作でも、いろんな方々を待たせるだけ待たせてしまって……。詰めの作業をやってるときのAIBAさんの疲労もすごかった(笑)」

AIBA「若干、痩せました(笑)。ホントにメシを食うのも忘れてやっちゃうんですよね」

――完璧主義、楽曲至上主義みたいなところがあるんでしょうね。

AIBA「そうですね。締め切りがなければ、ずっとファースト・アルバムを作り続けてたかもしれない(笑)」

SOYA「聴いてくれてる人がいるから、ストイックにやりたいんですよ」

――アルバムの後は、初のワンマン・ツアーですね。

AIBA「アルバムと同じように、自分たちのベストを見せられるツアーにしたいです。そうやって積み重ねていくことがいちばん大事だと思ってるので。ツアー・タイトルが謙虚なんですけど」

SOYA「サブ・タイトルが〈大変恐縮です...〉なんです。本来ならこちらから挨拶に伺わなくちゃいけないのに、集まってもらってすいません、って(笑)」

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Hi-Fi CAMP ツアー情報 〈1st BEST TOUR ~大変恐縮です...~〉
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日時/会場:
12月2日(水)OPEN 17:30/START 18:30 大阪BIG CAT
12月3日(木)OPEN 17:30/START 18:30 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
12月5日(土)OPEN 16:00/START 17:00 東京・赤坂BLITZ
12月6日(日)OPEN 16:00/START 17:00 宮城・仙台darwin
チケット料金:オールスタンディング 3,800円(税込・ドリンク別)
一般発売日:10月17日(土)
問い合わせ:ニュースプロモーション(022-266-7555/平日11:00~18:00)

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2009年08月12日 18:00

更新: 2009年08月12日 18:13

文/森 朋之