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インタビュー

DAISHI DANCE

3度目のスペクタクルは想像以上のスケール感! 熱い鼓動に情緒豊かな旋律を乗せて、懐かしくも新鮮な感動の旅へ!

  札幌を拠点に活動する実力派ハウスDJ/クリエイター、DAISHI DANCE。これまでに数々のヒット・チューンを世に送り出し、ハウス・ミュージックを一般層にまで浸透させてきた、ムーヴメントの立役者だ。昨年発表したスタジオジブリの映画サントラ・カヴァー集『the ジブリ set』が大好評を博したのも記憶に新しいだろう。

 そんなDAISHI DANCEがこのたび、オリジナル作としては約2年ぶりとなるサード・アルバム『Spectacle.』をリリースする。まずは同作のコンセプトを彼に訊ねてみた。

 「毎週末、札幌から移動しながら日本各地でDJをさせてもらっているんですけど、飛行機や電車の車窓から見る風景にインスピレーションを受けて、メロディーや楽曲のイメージを考えました。風景を見ていると、リラックスできていろいろなことが頭に浮かんでくるんですよ。そうやって出来た作品なので、アルバムのテーマは〈旅〉ですね」。

 DAISHI DANCEの持ち味である、メロディアスかつノスタルジックなサウンドスケープが存分に表現された本作。さらに今回は、姫神や吉田兄弟、井上鑑など、異なるフィールドからのゲストも迎え、ニューエイジ・ミュージックの要素を採り入れた、新しいスタイルのハウス・ミュージックが打ち出されている。

 「もともと僕は、楽曲制作を始めるかなり前から姫神さんの曲とかをよく聴いていたんですよ。自分の音楽性に影響を与えた存在なので、いつかいっしょにセッションできればと思ってました。今回、念願の姫神さんや吉田兄弟さんにアルバムへ参加してもらったことで、デビュー当時から表現したいと思っていた世界観を掘り下げて形にすることができました」。

 その一方で、アルバムにはエピック調のサウンドを用いた、壮大なエレクトロニック・トラックも収録されている。よりDJ目線のアプローチで表現された楽曲群について、彼はこう話す。

 「ファーストとセカンド・アルバムに関しては、メロディーを最優先して、メロディックでアコースティックな雰囲気にマッチングが良い4つ打ちのビートを考えて制作していたのですが、最初にやりたかった音楽はその2枚のアルバムで表現できたので、今回は(フロアで)即戦力になるようなリミックス的手法やDJ的な感覚をより反映させたり、もっと自由なイメージで制作してみました。初回限定盤には自分がDJで使っているDJエディットを収録した2枚組になってます」。

 また、前述の姫神や吉田兄弟に加え、和太鼓ユニットのGocoo、中島美嘉、blanc.、麻衣、彼の楽曲ではお馴染みのCOLDFEETや金原千恵子、arvin homa aya、KATなど、アルバムには多彩な顔ぶれがゲスト参加。作品を個性豊かに彩っている。

 「僕が地方でライヴをやった時に、ファースト・アルバム収録の“Love, Trust, Believe”を、(COLDFEETの)Loriさんとayaちゃんにスペシャルでデュエットしてもらったんです。それがすごく良かったので、今回“FOREVER FRIENDS”にCOLDFEETとayaちゃんに共同で参加してもらいました。『Spectacle.』の参加ゲストは、現場で会って声をかけた方や、もともと僕がCDを聴いていて、いつかいっしょにやってみたいと構想していた方など、さまざまですね」。

 DAISHI DANCEの感性豊かな旅情が表現された会心作『Spectacle.』。本作を聴いて、スケール感満点のスピリチュアルな世界にぜひ触れてほしい。

▼『Spectacle.』に参加したアーティストの作品を一部紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年10月07日 18:00

ソース: 『bounce』 314号(2009/9/25)

文/漆畑 恵美子(LOUD)

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