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インタビュー

ナイスなレーベルに生まれ変わった21年目のワープ

いわゆる〈USインディー〉を熱心に追ってきたリスナーにとっては以前から要注目の存在だったようですが、そうでなければワープの最新コンピ『2010 From Warp Records』で“See Waves”を聴いて初めてナイス・ナイスの格好良さを知ったという人も多いでしょう。同作はワープが今年押していく面々の曲を集めたショウケース盤で、20周年を経てなお守りに入らない老舗の貪欲さが頼もしい内容であります。

例えば、昨年好評を得たビビオやハドソン・モホークらのビート職人を筆頭に、ゾンビー“Spliff Dub”のリミックスで知られるグラスゴーのラスティー(ピヴォットのリミックスでワープ体験済み)やハンドレッド・イン・ザ・ハンズらの新進アクト、キャリア組ではアフリカ・ハイテック(マーク・プリチャード+スティーヴ・スペイセック!)など登場メンツはヤバい顔ぶれだらけ。なかでもナイス・ナイス級に注目なのはフライング・ロータスの手掛けるゴンジャスフィ。来るアルバムでもエクスペリメンタル・ネオ・ソウル(?)な濃厚サウンドが凄いことになっているので要チェックです。コンピ参加組以外でも重鎮オウテカや新人のローンレディらの良品がズラリ(さらに4月には……)。21周年のワープからも目が離せませんよ!

 

▼関連盤を紹介。

左から、ワープの最新レーベル・コンピ『2010 From Warp Records』、3月6日にリリースされるゴンジャスフィのファースト・アルバム『A Killer And A Sufi』、3月3日に日本先行リリースされるオウテカのニュー・アルバム『Oversteps』、ローンレディのファースト・アルバム『Nerve Up』(すべてWarp/BEAT)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年03月04日 20:00

更新: 2010年03月04日 20:02

ソース: bounce 318号 (2010年2月25日発行)

文/出嶌孝次