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インタビュー

後戻りはしないけど振り返りはしたい……これまでの歩み

 

THE BAWDIESの活動を音盤で辿ってみよう。2006年にファースト・アルバム『YESTERDAY & TODAY』をリリース。ジェイムズ・ブラウンやリトル・リチャード直系のドス黒いヴォーカルと、初期ビートルズやザ・フーなどの影響が色濃いバンド・サウンドは多方面で話題を呼ぶ。続いて2007年発表のシングル“I BEG YOU”ではマージー・ビートに接近。60年代初頭に活躍したその名もマージーズの“Send Me Back”のカヴァーも披露している。また、翌2008年の2作目『Awaking of Rhythm And Blues』ではマイルドなソウル・フレイヴァーも加わって、しっとりとした甘いバラードを収録したり、シャッフル・ビートを採り入れるなどアレンジの幅を広げた。

そして2009年には3作目『THIS IS MY STORY』でメジャー・デビュー。プロデューサーにLOVE PSYCHEDELICOのNAOKIを招き、骨太なサウンドとダンス・ビートにこだわった理屈抜きで楽しめるビート・ロックでオリジナティーを発揮している。続くシングル“IT'S TOO LATE”はダンサブルなギター・リフとビートを盛り込んだ秀曲となり、レイ・チャールズの他にセックス・ピストルズ“Pretty Vacant”のカヴァーをカップリング曲として収録。また新作の直前にはモダンなガレージ・ロックとなったシングル“HOT DOG”を発表。ここでは意外にもプライマル・スクリーム“Rocks”のカヴァーもやっている! ルーツの探求と研鑽から、徐々に、しかし確実に独自のロックンロールを開拓するTHE BAWDIESの旅はまだ始まったばかりだ。

 

▼THE BAWDIESの作品を紹介。

左から、2006年作『YESTERDAY AND TODAY』、2007年のシングル“I BEG YOU”、2008年作『Awaking Of Rhythm And Blues』(すべてSEEZ)、2009年作『THIS IS MY STORY』、同年のシングル“IT'S TOO LATE”、2010年のシングル“HOT DOG”(すべてGetting Better)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年04月20日 21:20

更新: 2010年04月20日 21:24

ソース: bounce 320号 (2010年4月25日発行)

文/冨田明宏