VARIOUS ARTISTS 『TOKYO NEW WAVE 2010』
掲載: 2010年07月07日 17:59

[ interview ]
〈Tokyo New Wave '79〉という伝説的なイヴェントの模様を封じた同名のオムニバス・アルバムがある。79年1月21日、FRICTIONやLIZARD、MIRRORSをはじめ、当時のパンク~ニューウェイヴ・シーンを牽引した〈東京ロッカーズ〉に続く第二世代のバンドたちが新宿ライヒ館モレノで鳴らした音が、その作品のなかではそのままの姿で息づいている。
それから約30年。ここに完成したコンピレーション・アルバム『TOKYO NEW WAVE 2010』は、絶え間なく地殻変動が繰り返されてきた日本のアンダーグラウンド・シーンの次世代を担うバンドたちが、それぞれの〈いま〉を銀盤に焼き付けた一枚である。いつのまにか新宿Motionに集まった、コミューンに属しがたいサウンドを擁する全11組には、音楽的な統一感はあまり見当たらない。そこにあるのは、個性をぶつけ合うことで生まれた膨大なエネルギーである。
さらに本作は、参加アーティストが主体となったライヴ企画とも連動。高校生は無料で入場可能であったりと、間口が広く取られたこのイヴェントでは、彼らがこれから起こそうとしている新しい波を身をもって体感することができる。そこでbounceでは、6月11日に開催された2回目のイヴェントに潜入。出演者の証言とライヴ・レポート、このコンピ盤の全曲解説を通じて、2010年の東京――新宿における若者たちの肖像を浮かび上がらせてみたいと思う。
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