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インタビュー

凛として時雨な要素が見え隠れしているアーティストを検証!――(1)

 

X JAPAN 『DAHLIA』 ワーナー(1996)

ピエール中野がYOSHIKIの熱狂的なファンであることは有名だが、ハードなドラミングはもちろん、ハイトーン・ヴォイスやシアトリカルな世界観など、両者に共通点は多い。“this is is this?”のイントロは、本作収録の“Rusty Nail”に似てます。*金子

SMASHING PUMPKINS 『Zeitgeist』 Reprise(2007)

今年行われたスマパンの来日公演に、acid androidと共にゲスト出演した時雨。ビリー・コーガンが醸し出す〈ロマンティストで根暗〉というダークな美学は時雨にも脈々と流れ、美しい破壊衝動を伴った世界観を形成する骨子となっている。*柴田

B'z 『MAGIC VERMILLION(2009)

TKはかつてB'zのコピーをしていたというが、TAK松本のギターといえばレスポール(もしくはストラト)なので、テレキャスターを主軸とするTKにとってはテクを参考にしたなかの一人か。でも、時折見せる稲葉浩志による歌詞の深い内面性こそ通じる部分かも。*金子

THE MARS VOLTA 『Octahedron』 Warner Bros.(2009)

超絶ギター・テクとハイトーン・ヴォイスを武器とするTK。それに加えて、時雨は混沌を熱狂のグルーヴへと昇華させる緻密なプログレッシヴ・サウンドを得意とするときた。それってどこまでもマーズ・ヴォルタとシンクロするのでは? *柴田

MUSE 『The Resistance』 Helium 2/Warner Bros.(2009)

ミューズが描く壮大なサウンドスケープと誰もが舌を巻くスケール感。いまはまだそこまでの域には達していないけれど、時雨が内に秘める底知れぬ感性とドラティックなサウンドからは、そこに肩を並べそうなポテンシャルが。*柴田

CONVERGE 『Axe To Fall Epitaph(2009)

 緊迫の衣を纏った激烈なエクストリーム・サウンド、曲が終わった後に漂う焦燥感。メロディーが立っている時雨と、そうではないコンヴァージという違いはあれど、高度なスキルを見せつけるプレイとカオティックなスクリーモは、両者共に理性の限界点を軽く突破している。*柴田

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年09月15日 17:59

更新: 2010年09月15日 18:03

ソース: bounce 325号 (2010年9月25日発行)

ディスクガイド/金子厚武、柴田かずえ