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インタビュー

凛として時雨な要素が見え隠れしているアーティストを検証!――(2)

 

小谷美紗子 『ことの は』 HIP LAND(2010)

かつて共演も果たし、345が大ファンだと語る。そのエモーショナルなヴォーカルやディープな内容の歌詞、バンド編成でのプログレッシヴなアレンジなどは時雨に通じるところも。ちなみにブログによると、345は7月に行われた小谷のツアー・ファイナルを一人で観に行ったらしい。*金子

9mm Parabellum Bullet 『Revolutionary』 EMI Music Japan(2010)

ハード・ロック/ヘヴィー・メタル的なテクニックを背景とした狂騒的な音楽性で、2000年代終盤からシーンをリードする2バンド。歌謡曲的な情緒溢れるメロディーという点でも共通する両者の根底にあるのは、90年代のV系に対する愛情だろうか。*金子

acid android 『13:day:dream tracks on drugs/DANGER CRUE(2010)

打ち込みを採り入れた“シャンディ”は、サディスティックなサウンドに漂うピアノの反復が印象に残る。それはインダストリアル・ロックを指向するacid androidの最新作で窺えた、ピアノを効果的に使って描く〈静の狂気〉に通じるものが感じられた。*柴田

envy 『Recitation』 SONZAI(2010)

共に広義の〈エモーショナル・ロック〉を代表する、壮大な世界観を持ったバンドだと言えよう。特にこのenvyの新作はこれまでの轟音路線から曲調はよりポップに、演奏はよりアグレッシヴなものへと変わり、これまでになく時雨に接近したサウンドと言って良いかもしれない。*金子

world's end girlfriend 『SEVEN IDIOTS』 Virgin Babylon(2010)

破壊的な暴力性と静謐な美しさが入り混じった両者の音楽性にはもともと共通項が多い。しかし時雨の新作ではエディット感が増加、一方本作にはバンド・サウンドの楽曲も収録されてギターも耳に飛び込んでくるなど、さらにその距離は近付いたと言える。*金子

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年09月15日 17:59

更新: 2010年09月15日 18:03

ソース: bounce 325号 (2010年9月25日発行)

ディスクガイド/金子厚武、柴田かずえ