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インタビュー

LAST ALLIANCE 『for staying real BLUE.』

 

 

[ interview ]

駆け抜ける疾走感と、狂おしいほどの情熱。結成10年目を迎える今年も変わらない衝動を形にし続けるLAST ALLIANCEが、前作から8か月というスパンで早くもニュー・アルバムをリリースする。

タイトルを見てもわかるとおり、前作『Keep on smashing blue,』と表裏一体となる内容だという新作『for staying real BLUE.』。アルバムのコンセプトに〈変わらないために、変わり続ける〉という思いを掲げ、自分たちのテーマ・カラーとしての〈青〉を、サウンドを通じて追求した、いわば集大成的な一枚だ。

メロコアの興奮、ラウド・ロックの骨太な迫力、日本語で歌うセンティメンタルな歌心と、さまざまな要素を持ったLAST ALLIANCEというバンドのアイデンティティーを改めて打ち立てる本作の背景を、ANZAI(ヴォーカル/ギター)とMATSUMURA(ヴォーカル/ベース)の2人に訊いた。

 

何か新しいことをやってやろう

 

――新作は前作の『Keep on smashing blue,』と2枚でひとつのアルバムになっているわけですよね。そういうコンセプトは最初からイメージしていたものだったんでしょうか?

MATSUMURA「今回はそうですね。いつだったか忘れちゃったくらい前のことですけど。ここに行き着くまでには準備期間があって、前のアルバムを作る前から計画してたんで」

――いつぐらいのことだったんでしょう?

MATSUMURA「いつだっけ? 登戸の喫茶店で喋ったの」

ANZAI「ああ、あれか! 2年くらい前かな」

MATSUMURA「あの時、スタッフとみんなで〈次はどうしようか?〉って喋ったんですよね」

――アルバム2枚を関連付けて出すこと以外にもアイデアがあったんですか?

MATSUMURA「最初は〈3枚出そうか〉って言ってたんです(笑)。何を根拠にしてたのかわからないけど、何か新しいことをやってやろうというのはありましたね。僕らは、ずっと変わらず同じスタンスでやってきていること、シングルもアルバムの曲も変わらないクォリティーで出してきていることに自負を持っているから。俺とANZAIと、前作からの佐野(森吾、ギター)と、コンポーザーが3人いるので、質を下げずに曲をたくさん作れる。それが俺らの武器だと思うんです。キツいけど、おもしろいことやろうよ、という」

――とはいえ、2枚出すということを決めたら、片方はこう、もう片方はこうと、テイストを分けるアイデアもあったと思うんですけど。

MATSUMURA「それもその時にいろんなアイデアを話しましたね。俺らの曲にはBPMのかなり速い曲とその半分以下の曲もあるんで、まず〈静〉と〈動〉という分け方をするというのが思い浮かんだりもしたし。でも、それはわかりやすいけど、聴く人にとっては嬉しくないんじゃないかなって思って」

 

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2011年06月14日 18:00

更新: 2011年06月15日 18:01

インタヴュー・文/柴 那典