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インタビュー

9mm以前〜9mm以降、少なからず通じ合っているバンドたち ――(1)

 

 

X 『Jealously』 ソニー(1991)

9mmがデビューした頃は〈メイクしてないV系〉などと言う人もいたっけ。ここで言うV系とはX JAPANやLUNA SEAといったあたりで、9mmには特にX度の高いメタリックでハードコアで耽美なフレーズが随所に窺える。そして新作に収録された“Endless Game”には、メロディーの部分で“Silent Jealousy”とシンクロする部分もあったりして。*加藤

Hi-STANDARD 『GROWNING UP』 トイズファクトリー(1995)

滝やかみじょうがファンであることを公言していたが、コード感の違いでこれまではどうにもイメージが結び付きにくかった。しかし、メジャー・コードの増えた新作を聴くと、ミュートの刻みや2ビートから、確かにハイスタが感じられる。〈AIR JAM〉復活には、彼らも歓喜しているはずだ。*金子 

MALICE MIZER 『merveilles』 コロムビア(1998)

またVな流れに持ってきてしまいましたが、これも遠からず。“ヴェル・エール〜空白の瞬間の中で〜”などで聴けるツイン・ギターのハモリっぷりやエモさには通じるものがあるし、両バンドの頭脳的な存在であるMana様とTaki様はライヴ中、楽器を弾かずに踊って(暴れて?)いる様子も見受けられたり……やや強引でしょうか? *加藤

AT THE DRIVE-IN 『Relationship Of Command』  Grand Royal/Fearless(2000)

彼らが登場した時の音楽的な衝撃は凄まじかった。パンク、エモ、オルタナなどが一気に噴出する破天荒さ、先が読めないプログレッシヴな展開、細部にこだわった曲構成に、9mmとの共通項が。さらに現在マーズ・ヴォルタの2人と菅原のヘアスタイルもまた然り……。*荒金

THE DILLINGER ESCAPE PLAN 『Miss Machine』 Relapse(2004)

場面展開の激しい楽曲で変態気質のカオティック・ハードコアを鳴らす彼らの、突如雪崩れ込んでくる轟音やメロディアスな旋律でダイナミズムを生み出す曲調は、9mmの作風にも感じられる部分だ。また弦楽器をブン回しながら弾く圧巻のステージングも似ている。*荒金

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年12月27日 21:00

更新: 2011年12月27日 21:00

ソース: bounce 334号(2011年7月25日発行)

ディスクガイド/荒金良介、加藤直子、金子厚武