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インタビュー

andymoriの〈光〉に通じる歌心ディスク8選(新世代編)!!



平賀さち枝 『23歳』 kiti(2012)

23歳の女性シンガー・ソングライターが〈いま〉をそのまま歌った2作目は、ハンドメイドな風合いのバンド・スタイルに。ふと口をついて出たかのような素朴なメロディーと、図抜けてパーソナルな歌世界には、『光』と同じくリスナーと近い距離感が。*土田

 

踊ってばかりの国 『世界が見たい』 mini muff(2011)

カントリー・テイストを持つギター・ロックというだけでなく、表現の根底に〈生と死〉が横たわっているという意味でも響き合う両者。サイケな曲調に毒を散りばめる下津光史と小山田壮平とは対極で、まさに陰と陽。ともに現代の詩人。*柴

 

THEラブ人間 『これはもう青春じゃないか』 FlyingStar(2011)

〈21世紀型のフォーク・ミュージック〉を自認する彼らは、その音楽性に加え、東京に暮らす若者のリアルな視点で綴られた歌詞の面でも、andymoriと近いように思う。金田康平のライヴ・パフォーマンスも、小山田に劣らず熱い。*金子

 

クリープハイプ 『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』 ビクター(2012)

小山田と同じく70年代の日本のフォークがルーツにある尾崎世界観。思わずハッとさせられる言葉とシンプルなメロディーの妙──言葉に引っ張られるメロディーのあり方や、繊細かつ性急な歌にも通じ合うものがある。*柴

 

Lonesome Strings & Mari Nakamura 『Folklore Session』 ミディクリエイティブ(2011)

表出の仕方はそれぞれだが、〈アメリカの民族音楽〉としてカントリーに接しているという点で、andymoriと中村まりは同志。大衆音楽の歴史のなかで咀嚼しているから、両者の作品はいずれも芳醇なのだ。*岡村

 

麓 健一 『コロニー』 kiti(2011)

バンド名義なのにシンガー・ソングライター的な資質が感じられる『光』と、ソロ名義だけどバンド編成で録音したこの作品は、まるで背中合わせのような感じ。言葉と声をしなやかにフィットさせつつも強さのある小山田と麓の歌にも共通点が。*岡村

 

MOROHA 『MOROHA』 ROSE(2010)

アコースティック・ギター奏者とラッパーの2人組。音楽に対する愛情と周りの人々に対する感謝を情感たっぷりにラップする姿には、大きく胸を揺さぶられるものがある。なかでも“恩楽”は、彼らにとっての〈光〉を歌った一曲と言えるだろう。*金子

 

SALU 『In My Shoes』 One Year War/Manhattan/LEXINGTON(2012)

詞に焦点を当てれば、個性的なライミングやパンチラインと、言葉遊びを控えたラップ心を両立させるこの人も。音楽賛歌も社会派的な面も横並びの独白で〈外〉と繋がろうとする、いまの若者のパーソナルな目線がここに。*土田

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2012年05月02日 18:00

更新: 2012年05月02日 18:00

ソース: bounce 343号(2012年4月25日発行)

ディスクガイド/岡村詩野、金子厚武、柴 那典、土田真弓

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