パスピエに通じるかもしれない、2010年代のファンシー
きゃりーぱみゅぱみゅ 『ぱみゅぱみゅレボリューション』 unBORDE(2012)
パスピエ推しを表明しているきゃりー。天然色のキュートさで殴りかかってくるような音世界には通じるものが。レーベルメイトでもあるし、舞台を同じくすることも今後ありえるかも?
タルトタタン 『テトラッド』 EMISSION(2012)
相対性理論サウンドの要だった西浦謙助と真部脩一が、アゼル&バイジャンとしてプロデュースを手掛けたガールズ・デュオの処女作。ふと口ずさんでしまうメロとほっこりした空気感には不思議な中毒性があります。
赤い公園 『ランドリーで漂白を』 EMI Music Japan(2012)
歌謡性と童謡性を軽やかに活用する新進ユニットのメジャー・デビュー作。昔の大貫妙子みたいに洒脱なひねりを見せるポップな佇まいは、ロックな風情の『透明なのか黒なのか』より数段かっこいいです。
宇宙人 『慟哭』 スターチャイルド(2012)
スカスカなアンサンブルと童謡的なつたなさを帯びた歌唱のコンビネーションをカオティックに響かせるキュートな新進バンド。“セクシーバクテリア”など演奏の達者さをさりげなく聴かせるセンスはパスピエにも通じそう。
大森靖子 『PINK』 PINK(2012)
東京の新人シンガー・ソングライターのデビューEP。ジャケそのまんま林檎色に染まった森田童子みたいな雰囲気がかっこいい。壊れかけのテープレコーダーズのメンバーらが援護した演奏の生々しさも不思議にファンシーです。
spoon+ 『birth』 spoon+(2011)
amUで活躍したacoの自作自演ユニットによる素晴らしいファースト・アルバム。エレポップ主体のファンシーな童話をハンドメイドで音にしたような雰囲気が良いです。アートワークと地続きの世界という点でパスピエに近め。
さめざめ 『ズボンのチャック』 samezame(2012)
パスピエとの対バン経験もある彼女らは、年頭の『スカートの中は宇宙』で注目を集めた期待の魚喃系(?)女子バンド。シアトリカルな行儀の悪さをドバッと排出する気前の良さは、この最新シングルでも楽しめるはず。
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2012年07月25日 00:30
更新: 2012年07月25日 00:30
ソース: bounce 345号(2012年6月25日発行号)
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