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インタビュー

これまでのJTはもう経験した?



JUSTIN TIMBERLAKE 『Justified』 Jive(2002)

この7年を振り返る前に、まずは本人のアルバムから!ってことで、ネプチューンズと屈託なくネクストMJを追求した初作がこちら。ティンバランドとのダークな“Cry Me A River”など、近年の世界的なアーバン・ポップ様式の一端を垣間見ることもできるので、何はなくとも必聴。

 

JUSTIN TIMBERLAKE 『FutureSex/LoveSounds』 Jive(2006)

リック・ルービンや当時ジャスティンと制作コンビを組んでいたウィル・アイ・アムの参加もありつつ、ティンバランド&デンジャと組んで独特のマッシヴかつダンサブルなスタイルに突入した2作目。シーンの流れを先取りした逸品につき、何はなくとも必聴。

 

JUSTIN TIMBERLAKE 『Essential Mixes』 Jive

ソニー系アクトによるリミックス集シリーズの一環で、ここでは過去のシングルからクラブ向けヴァージョンを総ざらい。ティエストとジャスティスが競作した“LoveStoned/I Think She Knows”や、スウェディッシュ・ハウス・マフィア組の仕事が聴きどころだ。

 

TIMBALAND 『Shock Value』 Mosley/Interscope(2007)

ここからは2作目リリース以降のジャスティン仕事を抜粋して紹介! アーティストとしてのティンバにとって勲章となった本作からは、ネリー・ファータドとキャッチーに絡む“Give It To Me”が特大ヒット。『FutureSex/ LoveSounds』のアウトテイクっぽい“Release”やミッシー&ドレーも交えた“Bounce”も濃厚!

 

DURAN DURAN 『Red Carpet Massacre』 Epic(2007)

2作目の制作中にニューウェイヴにハマったという嗜好の広がりも関係あるのか、本作ではプラスティックなファンク佳曲“Nite-Runner”をティンバ&デンジャと共同制作。単独プロデュースに挑んだ“Falling Down”は普通。

 

50 CENT 『Curtis』 Shady/Aftermath/Interscope(2007)

ティンバ制作のヒプノティックなドスケベ曲“Ayo Technology”にフックで客演。2作目に招いた地元の英雄=スリー6マフィアっぽい曲調だけあって、JTの身のこなしもシャープ。ズルズル語る50とのコントラストがいい。

 

MADONNA 『Hard Candy』 Warner Bros.(2008)

ティンバランド軍団vs.ネプチューンズの構成が敷かれた意欲作。まんま『Shock Value』以降のティンバ作法にJTも4曲のプロデュース/ライティングで加勢し、特に歌でも助力した“4 Minutes”は女帝に久々の(&現時点で最後の)全米TOP3を献上することに。

 

CHRIS CORNELL 『Scream』 Mosley/Interscope(2009)

現在はサウンドガーデンを再興しているクリスが、ティンバのレーベルに残したソロ作。90年代キッズらしく共演を熱望したというJTはサイケなロック・ナンバー“Take Me Alive”を書いてヴォーカルでもサポートしている。

 

ESMEE DENTERS 『Outta Here』 Tenman/Interscope(2009)

JTらのカヴァー動画で見初められ、彼の主宰レーベル第1弾に選ばれたオランダ美女。〈FutureSex/ LoveShow〉ツアー帯同を経たこの初作はリアーナを狙った感じで、JTとポロウ制作の表題曲が全英ヒットを記録した。が、先頃テンマンを離脱……。

 

RIHANNA 『Rated R』 SRP/Def Jam(2009)

『Good Girl Gone Bad』での“Rehab”に続く2度目の絡みは、本作にひっそり咲く“Cold Case Love”。Y'sとしてプロデュースにあたったJTは、当時の主役の状況も踏まえてダークな激情爆発ソングに仕立てている。厳かな意匠も印象的。

 

CIARA 『Fantasy Ride』 Arista(2009)

ドバッと世に出たY's仕事のハイライトは、2曲を手掛けた本作だろう。特にデュエット相手も務めた“Love Sex Magic”はJTがもう自作でやらなそうな魅惑のディスコ・ファンクでカッコイイ。シアラの肉体美が映えるPVでのカラミも必見。

 

DIDDY-DIRTY MONEY 『Last Train To Paris』 Bad Boy/Interscope(2010)

サントラ『Bad Boys II』で組んだことのあるディディと、本作中の“Shades”にて久々にコラボ。壮麗なトラックに乗せてリル・ウェインやビラルらと声を揃える様子にJTっぽさは希薄ながら、豪華さは伝わる。

 

THE LONELY ISLAND 『Turtleneck & Chain』 Universal Republic(2011)

TVショウ「Saturday Night Live」で人気の三馬鹿トリオと2度目の合体。〈母の日の贈り物に互いのママと……〉と熱唱する猥歌“Motherlover”は、マザコンで知られたJTが演ってこそ成立するもの。流石!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年03月27日 18:01

更新: 2013年03月27日 18:01

ソース: bounce 353号(2013年3月25日発行)

ディスクガイド/出嶌孝次

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