『Random Access Memories』にアクセスする関連盤
KANYE WEST 『Graduation』 Roc-A-Fella/Def Jam(2007)
前年のバスタ・ライムズ“Touch It”で使用されたあたりからサンプリング対象として〈発見〉された感もあるDP。“Harder, Better, Faster, Stronger”を用いた“Stronger”をここからヒットに導いたカニエは、この後ロボット化することに。
MOONSHOES 『Boogieland』 Souple(2013)
セローンの伝統もあってか、フランスにディスコ愛を見つけられる機会は多いが、本作を作ったジル・ポレットもそのひとり。ブギー文脈なディスコ〜ブラコン評価を縦軸に、80s気分をライト&メロウに取り込んでいて、DPと同じくAORマナーも濃厚だ。
LETHERETTE 『Letherette』 Ninja Tune(2013)
意識は変わらないのだろうが、制作メソッド的には大きく変貌したDP。じゃあオレらがやるよ!と言わんばかりのポップなカットアップ・ディスコを聴かせるのがこのUKのコンビだ。そこはかとなく漂う90年代っぽさは、より若い世代らしいところか。
ZOMBY 『Where Were U In '92?』 Werk(2008)
寡作ぶりも手伝ってシンボリックな楽曲が多くなったのも関係あるのか、DPの引用が飛び道具的な破壊力をもって機能することも多々。このロンドンのダブステッパーは、その名も“Daft Punk Rave”において“Technologic”をズブズブに溶解してみせた。
CHROMEO 『Business Casual』 Turbo(2010)
m-floもcapsuleも然り、役割は違ってもコンビだとDPライクに映ることの多い昨今。というか、『Random Access Memories』を聴いてこのカナダの2人組の流麗なブギーを思い出したという人は多いはず。聴き手は結局そこまでRAしないのか……。
LOS AMIGOS INVISIBLES 『Repeat After Me』 Nacional(2013)
MAWの取り組みを例に挙げるまでもなく、途絶えることなく続く生音ディスコ〜ハウスの伝統。ラテン・グラミーも受賞したベネズエラの大物バンドは、こちらの最新作でも引き続きサルソウル以降のスタイルを邁進しています。