インタビュー



Sick TeamやGreen Butterとしても活動するBudaMunkと、cro-magnonで活躍する金子巧の共通点といえば、プロダクション/レーベル/レコードショップとして存在感を放つJazzy Sportにある。そんな彼らもこのたび10周年イヤーを迎えているわけだが、グッド・ヴァイブとクォリティーにこだわりながらマイペースに活動を継続している姿勢は驚嘆すべきだろう。GAGLEや別掲の(仮)ALBATRUSらに加え、昨年はMARTERのスムースに洗練されたネオ・ソウル作品や、ティル・ブレナーのプロデュースでも知られるドイツの盟友サモン・カワムラのタイ音楽を用いたビート作品、cro-magnonの企画盤やライヴ盤など、多様なアルバムを発表し続けている。

今年に入ってからは、grooveman Spotが新作『Began To Notice』を発表。昨年の『Paradox』から半年というハイペースだが、ZEN-LA-ROCKらとの仕事も経てブギーからNJS、ビートダウン、テクノへと広がった作風はレーベルの内包した黒い多様性を証明するかのようでもあった。そして今回『First Jam Magic』と同時に、DJ Mitsu the Beatsの『Beat Installments Vol.2』もリリースされる。評判の高かったビート・アルバム第2弾で、こちらにも金子巧の鍵盤がフィーチャーされているので要チェックだ。



▼関連盤を紹介。

左から、5月29日にリリースされるDJ Mitsu the Beatsのニュー・アルバム『Beat Installments Vol.2』(Jazzy Sport)、MARTERの2012年作『FINDING & SEARCHING』、サモン・カワムラの2012年作『Thaima: Spur Of The Moment 1』、cro-magnonの2012年作『乙』、grooveman Spotの2012年作『Paradox』、grooveman Spotの2013年作『Began To Notice』(すべてJazzy Sport)

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年06月20日 20:45

更新: 2013年06月20日 20:45

ソース: bounce 355号(2013年5月25日発行)

文/轟ひろみ

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