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インタビュー

この4年間、彼らはどのようにダンディズムを学んでいったのか



前作のツアー終了後から表立った活動を休止していたフランツ・フェルディナンド。しかし、次なるアクションに向けてメンバーは地道に男を上げていたようで……。まずアレックスはリトル・ブーツやアニーらに誘われてリミキサー/ゲスト・プレイヤーとして腕を磨き、〈いかにしてレディーを踊らせるか〉という問題に向き合っていた模様。並行して、地元の学生に作曲の講義を行うほか、キツネ発のシチズンズ!をプロデュースするなど後進のハンサム教育にも積極的に取り組んでいました。もちろん、紳士たるもの先輩の顔もしっかり立てなければいけない……ということで、スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ・リースがネオン・ネオンとのブーム・ビップを復活させると聞きつければ、マイク持参で駆けつけ、エドウィン・コリンズにはニック・マッカーシー(ギター/キーボード)と連名で楽曲を提供したりも。

そのニックは夫婦ユニットのボックス・コダックスを再始動させ、妻思いの良き夫ぶりをアピール。また、ポール・トムソン(ドラムス)を連れて参加したオーケストラ・ポリ・リズモの20年ぶりとなるアルバム『Cotonou Club』ではハイライフやアフロ・ファンクに挑戦し、スーファリの『Dark Days/Light Years』ではドイツ語のスポークン・ワードを披露、さらにシェイクスピアの人形劇の音楽監修も務めるなど、手先の器用さでファンを驚かせてくれましたよね。そして昨年のライヴ活動再開後、ベックが出版した楽譜の再現ライヴをサポートしつつ、今年に入って『Right Thoughts, Right Words, Right Action』の制作を本格化させていくのです。



▼関連盤を紹介。
左から、アレックスによる“New In Town(No One Is Safe)”のリミックスを収録したリトル・ブーツの2009年作『Hands』(679/Atlantic/ワーナー)、アニーの2009年作『Don't Stop』(Smalltown Supersound)、シチズンズ!の2011年作『True Romance』(Kitsune)、ブーム・ビップの2011年作『Zig Zaj』(Lex)、エドウィン・コリンズの2011年作『Losing Sleep』(Heavenly)、ボックス・コダックスの2011年作『Hellabuster』(Gomma)、オーケストラ・ポリ・リズモの2011年作『Cotonou Club』(Strut/!K7)

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年08月21日 18:00

更新: 2013年08月21日 18:00

ソース: bounce 358号(2013年8月25日発行)

文/山西絵美