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インタビュー

INTERVIEW(2)――小林太郎がこの曲を歌ったらどうなる?



小林太郎がこの曲を歌ったらどうなる?



──シングル以外の新曲についても1曲ずつ触れておきましょうか。“DIVE DEEP”は?

「“太陽”と同じ時期に作った曲ですけど、“DIVE DEEP”はあんまり何も考えてないです。ただ歌詞の面では“太陽”と同じようにいろいろ考えて、ロックで尖ってるんだけど、わかりやすくてストレートなメッセージ性が出ればいいなとは思ってました。社会への不満とか、そういうことを」

──インストの“SOL Y SOMBRA~interlude~”は、去年のツアーの時に使っていたSEの曲ですね。

「去年は曲作りでも新しいことにチャレンジしたんですけど、ライヴも同じようにチャレンジをしようと思っていて。アルバム・リリースのツアーではなかったので、新曲をたくさんやることはできなかったから、その代わりに何で楽しませるか?と思った時に、MCをなくして、曲と曲を繋いで、1時間ちょっとで1曲というふうに考えてみようと。そこで使ったSEがこれです。ライヴでは1曲目が“INDUSTRIAL LADY”で、その前に流すSEとして、まったく同じテンポにして、インダストリアルだからちょっと機械的な、工場っぽい感じの音にして。そのために作った曲だったんですけど、去年のライヴでやった挑戦を、ここでも表現したかったんですよね」

──その次の“REVOLVE”は?

「“REVOLVE”と“IGNITE”が、ハーレーダビッドソンとタイアップするタイミングで作った曲です。どっちもバイクを意識して作った曲で、昔ながらのアメリカン・ロックのイメージで、エアロスミス、ZZトップ、AC/DCみたいなイメージで作ったのが“IGNITE”と“REVOLVE”だとしたら、“DIVE DEEP”は2000年代の西海岸ロックって感じ。ゼブラヘッドとか、ブリンク182とか、それっぽい曲かなと。ギターの雰囲気とか」

──ああ、なるほど。おもしろいな。

「そうしなきゃいけない理由は別にないんですけど(笑)。なんかいろいろ、やりたい時期だったんですよ」

──そしてカヴァーが、DVD収録のものを含めて4曲。この選曲は?

「これを収録したのは“鼓動”と“太陽”の間で、9月ぐらいかな。〈洋楽のカヴァーをやってみれば?〉という話はちょこちょこ出ていて、俺も家で好きな曲を弾いてたりしたので、このタイミングでやってみてもおもしろいかなと思ってやってみました。しかもアレンジで差をつけるんじゃなく、〈小林太郎がこの曲を歌ったらどうなる?〉というほうがおもしろそうだなと。ビートルズだったら、ちょっとグランジっぽく、気怠く歌いたいなとか」

──こっちも、1曲ずつコメントを。ステッペンウルフの“Born To Be Wild”は?

「アレンジは、まんまですね。ほんのちょっと構成をいじったぐらい。これは元のヴォーカルが、〈俺だったらもっと熱く歌うのにな〉という感じだったので、その通りに歌いました。だから声のデカさでいったら、本物より俺の声のほうがデカい(笑)。ロックなヴォーカルのシャウトの良さが出せた曲だと思ってます」

──そしてレニー・クラヴィッツの“Rock’n Roll Is Dead”。

「原曲はクールに歌ってるんですよ。スタンダードで王道な歌い方なので、もっとラフにしたかったんですよね。サウンドガーデンのクリス・コーネルが、もっとヘタになってラフに歌ってるみたいなイメージで(笑)。レニー・クラヴィッツ自身、クラシックなロックが大好きで、完璧主義者じゃないですか? それを崩したかったんですよね。でもアレンジは、けっこうそのままかもしれない」

──マルーン5の“Sunday Morning”は?

「“Sunday Morning”はこの4曲のなかでいちばん長く歌ってきた曲で、みんな知ってる洋楽の曲ということで。マルーン5は大好きです。アレンジはちょっとアコースティックな感じで、特に何も考えず、素直に歌ってます」

──そしてビートルズの“A Hard Day's Night”。

「これはまったく変えました。歌い方も、カート・コバーンとか、レイン・ステイリーとか、あんな感じで。もともとジョン・レノンの歌い方って、気怠い何かがある気がするんですよ。この曲をグランジっぽく歌ってるカヴァーは聴いたことなかったし、やってみようと」

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掲載: 2014年02月12日 18:01

更新: 2014年02月12日 18:01

インタヴュー・文/宮本英夫