LOU REEDがドキュメンタリー作品で監督デビュー
ルー・リードが映画監督としてデビューすることがあきらかになった。
リードはアート・フォトグラファーのラルフ・ギブソンと共に、シャーリー・ノヴィックという彼の従姉を追った28分間のドキュメンタリーを撮影。「Red Shirley」と名付けられたこの作品は、5月20日にスイスで開催される〈ヴィジョンズ・ドゥ・リール・フェスティヴァル〉にてプレミア上映される。サウンドトラックは彼のツアー・バンドであるメタル・マシーン・トリオと共に制作した模様だ。
このドキュメンタリーが撮影されたのは、シャーリーが100歳の誕生日を迎える前日。リードが彼女と膝を合わせて話し合い、その波乱万丈な人生について訊いていくという内容になっているとのこと。プログラム・ノートには、以下のように綴られている。
「われわれは、彼女が19歳だった38年に、ひとりでポーランドから旅立ったということを知りました。モントリオールまでの旅路で彼女が持っていたのは、たった2つのスーツケースとポケットに入れた数ドルだけ――そこで彼女はフランス語ではなくマンドリン(!)を習おうと思い、6か月間滞在しました――そしてしまいには、貨物の下に隠れてNYへ違法入国したのです。そこで彼女は仕立屋になり、労働者の要望に応えました。そんなわけで、彼女のあだ名はレッド・シャーリーとなったのです(注:レッドには〈過激な〉という意味がある)。映画のタイトルはそこから取りました」。