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15万人が熱狂! 〈SMTOWN LIVE in TOKYO SPECIAL EDITION〉レポート

 

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今年1月に東京・代々木競技場第一体育館で行われた〈SMTOWN LIVE in TOKYO〉の追加公演として、場所を東京ドームに移して9月2日から4日にかけて開催され、計15万人を動員した〈SMTOWN LIVE in TOKYO SPECIAL EDITION〉。東日本大震災の影響で、当初の4月から9月に延期を余儀なくされたこのコンサートだが、S.M.エンタテイメントに所属するアーティストへの注目度は、この9か月の間にさらに高まったように思う。

 

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オープニング・セレモニーでの集合写真

 

日本では、SUPER JUNIORが2月に神奈川・横浜アリーナで3日間に渡って単独公演〈SUPER SHOW 3〉を行い、少女時代がリリースした日本ファースト・アルバム『GIRLS’ GENERATION』はオリコン週間チャートのNo.1を獲得し、全国ツアーも大成功。SHINeeは6月にシングル“Replay -君は僕のeverything-”で本格的なデビューを果たした。一方韓国では、f(x)が初のフル・アルバム『Pinocchio』を大ヒットさせ、 SUPER JUNIORが8月上旬に発売した最新作『Mr.Simple』は現在も音楽番組のチャートを席巻している。もちろん、BoAの日本デビュー10周年や東方神起のニュー・シングル“Superstar”も話題を呼び、天上智喜のダナ&サンデーが韓国で久々に新曲を発表、加えて〈SMTOWN LIVE〉がフランスのパリで開催されたことも記憶に新しい。とにかく、S.M.エンタテイメントというプロダクションは、その名前が現在のシーンを席巻するアイコンとして機能しており、世界中を虜にするアーティストを多数輩出しているのだ。

そんな、S.M.エンタテイメント所属するアーティストの魅力を余すことなく楽しめるのが、〈SMTOWN LIVE〉の特徴。今回ライヴに参加したのは、KANGTA、BoA、東方神起、SUPER JUNIOR、SUPER JUNIOR-M、少女時代、SHINee、f(x)、J-Min、天上智喜(DANA&SUNDAY)、KIM MIN JONG。改めて並べてみると凄いラインナップである。

 

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J-Min、KIM MIN JONG

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天上智喜(DANA&SUNDAY)

 

ほぼ開演時間通りにスタートした今回の公演。バック・バンドを従えフレッシュなヴォーカルを届けてくれた女性シンガーのJ-Min、“My Everything”と最新曲“One More Chance”で会場を沸かせた天上智喜(DANA&SUNDAY)、柔らかな歌声でオーディエンスを包み込んだKIM MIN JONGと、新たなアーティストが登場するたびに、観客からは大きな歓声が寄せられた。

 

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KANGTA

 

「つねづね後輩たちが羨ましいと思うのは、こういった場所がもてること」と、4日のオープニング・セレモニーで語っていたKANGTAだが、彼なしにこの〈SMTOWN LIVE〉は語れない。抜群のヴォーカル・スキルで魅せる“Polaris+Pine Tree”、後輩であるf(x)のSulliと披露した“7989”(小芝居のような、演出も最高!)、激しいダンス・パフォーマンスも特徴的な“好き”と、彼の魅力をぎゅっと凝縮したステージ構成はさすが。

 

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f(x)

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SHINee

 

彼はもちろんのこと、S.M.エンタテイメントには、その高い歌唱力で観客の心を一気に掴むメンバーが多数在籍している。今回、その魅力を爆発させていたように感じたのが、f(x)のLunaとSHINeeのJONGHYUN。まずLunaは、弱冠18歳ながら “Pinocchio(Danger)”の中盤に登場する〈ピノキオーーッ!〉という伸びやかなヴォーカルがとても印象的だった。一方のJONGHYUNは、透明感のある歌声を武器に〈これぞライヴ!〉と言わんばかりに要所でフェイクを連発し、圧倒的な存在感を放っていた。もちろん、どちらのグループもこの9か月で飛躍的な成長を遂げており、楽曲ごとに雰囲気を変え、活き活きとパフォーマンスするメンバーの姿に、大きな声援が寄せられていた。

 

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少女時代

 

初のジャパン・ツアーを成功させ、男女問わず高い人気を誇る少女時代は、日韓での代表曲と話題曲で構成。日本ファースト・アルバム『GIRLS’ GENERATION』の収録曲である“MR.TAXI”や“Gee”、“BAD GIRL”はもちろんのこと、韓国語曲の“Kissing You”でワッと歓声が上がったことも印象的。この日はSooyoungが怪我のため欠席するアクシデントに見舞われたが、「スヨンちゃんの分まで頑張ります」というSeohyunの言葉通り、華やかで見どころ満載のステージだった。

 

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SUPER JUNIOR

 

そして公演直前にHeechulの入隊がアナウンスされ、Siwonがスケジュールの関係で欠席し、8人でのパフォーマンスとなったSUPER JUNIORだが、モニターにメンバーが映し出されるたびに、会場は黄色い声援に包まれた。“美人(BONAMANA)”をはじめとするパワフルなダンス・ナンバーで会場を魅了しつつ、中盤では花道を駆け回るメンバーのやりとりも楽しい“Dancing Out”も登場。最終日には、12月に京セラドーム大阪で単独公演〈SUPER SHOW 4〉を開催すること、“Mr.Simple”の日本語版をレコーディングしたことも報告され、盛り上がりを見せた。

 

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BoA

 

BoAは、前回の代々木公演に続いて、この日も貫禄のパフォーマンス。“Copy & Paste”で激しいステージを展開したかと思えば、美しいバラード“I See Me”で1人1人の琴線を震わす。そして“Hurricane Venus”で会場をノックアウト……。BoAが持つ底なしの魅力を、改めて感じた人も多かったことだろう。最後に披露した大ヒット曲“VALENTI” を歌い上げる彼女の輝きもまた、忘れられない姿だ。

“I Did It For Love”でBoAのコラボレート相手として登場したSHINeeのKEYは、この日多くのステージに参加。f(x)のKrystalと“My First Kiss”をポップに歌いこなしたかと思えば、“A-Yo”ではSHINeeのMINHOとSUPER JUNIORのEunhyuk& Shindongとともにクールなラップを披露していた。今回の公演は、グループの枠を超えたコラボ・ステージも多く、SUPER JUNIORのKyuhyunと少女時代のSeohyunによるバラード“Way Back Into Love”や、SUPER JUNIORのRyeowook、Yesung、SHINeeのONEWによる“千の風になって”など、ここでしか観られない貴重なパフォーマンスが次々と登場。さらに、SUPER JUNIORのEunhyukやSHINeeのTAEMINなどが参加するダンス・パレードのステージもあり、楽曲が終わるたびに胸をときめかせた人も多かったのではないだろうか。

もうひとつ、特筆すべき点として挙げたいのが〈SMP〉をまとめたコーナーだ。〈SMP〉とは、 S.M.ミュージック・パフォーマンスの略で、S.M.エンタテイメント独自の音楽スタイルを指す言葉。音楽とダンスを融合させたその確固たる世界観を一気に体感できるのは、〈SMTOWN LIVE〉ならでは。この日は、少女時代が“GENIE”、f(x)が“NU ABO”、SHINeeが“Ring Ding Dong”、SUPER JUNIORが“Sorry, Sorry”“Mr.Simple”“Don't Don”、東方神起が“Rising Sun”をそれぞれ披露。いずれも韓国の音楽シーンを代表する名曲だけに、イントロが流れるだけで、一気に惹きこまれていく。

 

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東方神起

 

さまざまなアーティストがステージに上がるなか、この公演で一番の声援を浴びていたのは、やはり東方神起だった。アリーナ後方から姿を現した2人は、ワイヤーでつられた状態で85メートル移動しメイン・ステージへ。そのまま“The Way U Are”と“Mirotic”のメドレーに突入し、最新シングル“Superstar”へなだれ込む。さらにも9月28日に発売となるニュー・アルバム『TONE』より“B.U.T(BE-AU-TY)”“Why? (Keep Your Head Down)”と、MC以外は踊りっぱなし。YUNHOのキレのあるダンス、CHANGMINの力強いハイトーン・ヴォイス、2人の思いに応える5万人のオーディエンス……。会場の一体感と、東京ドームを包んだ大歓声は、いまでも耳に残っている。

 

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ラストを飾ったのは、オールキャストによる“光(Hope)”。会場を自由に動きながら、距離に関係なく観客の掛け声に応じていくメンバーたちは、楽曲が終了したあとも、絶え間なく手を振り続けたり、お辞儀をしたりと、行動はさまざま。しかし、その満足そうな表情からは、客席を埋め尽くしたファンへの感謝の思いが伝わってくる。約4時間半にも渡る夢のようなコンサートは、多くの笑顔に包まれながら幕を閉じた。

 

〈SMTOWN LIVE in TOKYO SPECIAL EDITION〉セットリスト(9月3日、4日)
1. J-Min “Shine”
2. J-Min “One”
3. 天上智喜 “My everything”
4. 天上智喜 “One More Chance”
5. KIM MIN JONG “美しい痛み”
6. KANGTA “Polaris + Pine Tree”
7. KANGTA/Sulli “7989”
8. f(x) “LA ChA TA”
9. Jessica/Krystal “Tik Tok”
10. f(x) “Chu”
11. SHINee “Stand by me”
12. SHINee “Replay”
13. SHINee “JULIETTE”
14. SUPER JUNIOR-K.R.Y “Sorry Sorry Answer”
15. Kyuhyun/Seohyun “Way back into love”
16. KEY/Krystal “My First Kiss”
17. Eunhyuk/Shindong/KEY/MINHO “A-Yo”
18. 少女時代 “Run Devil Run”
19. 少女時代 “My Child”
20. 少女時代 “Kissing You”
21. SUPER JUNIOR “美人(BONAMANA)”
22. SUPER JUNIOR-M “太完美(Perfection)”
23. 少女時代 “Ha! Ha! Ha! Song”
24. 少女時代 “Way to go”
25. SUPER JUNIOR “Dancing Out”
26. BoA “My name”
27. BoA(feat.KEY) “I did it for love”
28. 少女時代 “GENIE”
29. SUPER JUNIOR “Sorry Sorry”
30. SHINee “RING DING DONG”
31. f(x) “NU ABO”
32. SUPER JUNIOR “Mr.Simple”
33. SUPER JUNIOR(+Zhoumi/Henry) “Don't Don”
34. 東方神起 “Rising Sun”
35. KANGTA “好き”
36. f(x) “Hot Summer”
37. 少女時代 “BAD GIRL”
38. SHINee “Ready or Not”
39. SHINee “AMIGO”
40. 少女時代 “MR.TAXI”
41. Ryeowook/Yesung/ONEW “千の風になって”
42. Eunhyuk/Donghae/Shindong/Hyoyeon/YoonA/Yuri/MINHO/TAEMIN/Victoria/Luna “ダンスパレード”
43. BoA “Copy&Paste”
44. BoA “I See Me”
45. BoA “Hurricane Venus”
46. 東方神起 “TVXQ! Medley (The way u are+MIROTIC)”
47. 東方神起 “Superstar”
48. 東方神起 “B.U.T (BE-AU-TY)”
49. 東方神起 “Why? (Keep Your Head Down)”
50. f(x) “Pinocchio(Danger)”
51. SHINee “LUCIFER”
52. 少女時代 “Gee”
53. SUPER JUNIOR “U”
54. 東方神起 “Summer Dream+Somebody to love”
55. BoA “ROCK WITH YOU +VALENTI”
56. All Artist “光(Hope)”

カテゴリ : ライブ | タグ : K-POP

掲載: 2011年09月09日 14:30

更新: 2011年09月09日 14:30