サロンミュージック、9年ぶりのニュー・アルバムを11月にリリース
80年代に結成され、欧米のインディー・ロックや渋谷系といったムーヴメントにも影響を与えたことで知られる吉田仁と竹中仁見のユニット、サロンミュージック。彼らが9年ぶりのオリジナル・アルバム『Sleepless Sheep』を11月16日にリリースする。
サロンミュージック 『Sleepless Sheep』ジャケット画像
吉田がプロデューサーとして深く関わっているfelicityからの登場となる本作には、同レーベルに所属するSpangle call Lilli lineの大坪加奈が“WAKE UP SISTER”のコーラス、アナログフィッシュの斉藤州一郎がドラムスで参加。演奏やレコーディングは基本的に自身のスタジオである〈Garden Wall〉でメンバー2人のみによって行われたとのことで、彼らならではのサイケ~フリー・フォーク的な質感を持った、シンプルかつどこか捩れたセンスを感じさせる全11曲が収められているという。レインコーツ、ヤング・マーブル・ジャイアンツなどの初期ラフ・トレード的なサウンドから、ペイヴメントやヨ・ラ・テンゴらに代表される90年代のUSインディー・ロック、そしてヴァンパイア・ウィークエンド、ダーティー・プロジェクターズといった現行のブルックリン・シーンにも通じるサウンド・デザインが広がっている模様だ。トラックリストは以下の通り。
アルバムのアートワークは、さまざまなアーティストやイヴェントのフライヤーなどを手掛けている鈴木侑馬の絵画作品を使用したもの。〈不安定な世情で微熱を発し続けている眠れない羊たち〉という心象風景が反映されたこの絵を入り口とするサロンミュージックの新たな音世界に、ぜひ入り込んでみよう。
〈サロンミュージック 『Sleepless Sheep』収録曲〉
1. SLIDER
2. IT'S A LITTLE THING
3. BEDROOM
4. MY STRUGGLE
5. TELL ME YOUR THOUGHTS
6. SIGNS OF WATER
7. RAINCOAT
8. JUST IN THE SUMMERTIME
9. IMMATURE CREATURE
10. RAINSTORM
11. WAKE UP SISTER