OKAMOTO'Sの新シングルはいしわたり、ベボベ小出とコラボした両A面盤
OKAMOTO'S が、ニュー・シングル『マジメになったら涙が出るぜ/青い天国』を7月18日に発表することがあきらかとなった。
フリーペーパー〈タワーのおかず〉Vol.2表紙画像
約10か月ぶりのリリースとなる本作は、いしわたり淳治が作詞に参加した“マジメになったら涙が出るぜ”と、Base Ball Bearの小出祐介と歌詞を共作し、TBS系のドラマ「白戸修の事件簿」の主題歌としても話題を集めた“青い天国”の2曲を両A面で収録。OKAMOTO'Sが発表した声明文では、この新作が生まれるまでのストーリーや心境が明かされている。CDには“ミスターファンタジスタ”を含む3曲が収められる予定で、初回限定盤には表題2曲のPVで構成されたDVDが付属。PVの制作はサカナクションやPerfumeなど数々のアーティストのヴィジュアルを手掛けてきたクリエイティヴ・チーム、トリプル・オーが担当しているという。トラックリストは下記の通り。
なお、OKAMOTO'Sとタワーレコードのコラボ・フリーペーパー〈タワーのおかず〉は、Vol.2を5月25日より全国のタワー店頭で配布。今回は〈怪奇!!オカモトレイジの素顔に迫る!!!〉と題したドラマーのオカモトレイジ特集号で、ほかのメンバーが普段あまり知られることのない素顔のレイジを斬る欠席裁判や、母親や妹からの直筆の手紙などを掲載しています。さらにレイジが綴る秘話満載のOKAMOTO'Sヒストリーの中編、メンバーが月替わりで極めて個人的な音楽のツボを告白する〈今月のズリネタ〉のコーナーなど盛りだくさんの内容となっていますので、ぜひタワー店頭でゲットしてください!
★OKAMOTO'Sが出演したライヴ・イヴェント〈TOWER RECORDS presents “MAVERICK KITCHEN VOL.4”〉のレポートはこちらから
OKAMOTO'Sによる声明文
〈マジメになったら涙が出るぜ〉〈まさかのやれちゃう感じ?〉
2012年初夏、オカモトズ流ご機嫌で意味深なメッセージ。
〈世界制覇するしかねぇ!〉
これがオレらのバンド結成の根源。そして2010年メジャーレーベルへ移籍。感覚だけでモノを捉えていたオレらは、その感性のまま、この二年間がむしゃらに突っ走ってきました。〈とにかく休みなんていらない! もっとライヴやってもっとレコーディングしてぇ!〉って具合に。
『10'S』『オカモトズに夢中』『欲望』とわずか一年半で三枚のアルバムを出して、ライヴは年間約100本、多いときはひと月に15本もライヴをやった。国内はもちろんアメリカやオーストラリアでもツアーをし、ベトナム、香港、台湾公演など積極的に海外にも突進した。岡本太郎生誕100周年もお祝できて、最高に忙しい、最高に詰まっているルーキー時代。普通では考えられない経験ばかりで、素晴らしい出来事の連続だったと感じています。
〈さあ、それも今では過去の話。次はどうする?〉
〈新しい一歩は、どこに向かって踏み出そうか?〉
少なくとも次に出す作品ではOKAMOTO'Sが明らかに進化した感じを出さなきゃいけないと思ったし、そうしないとオレらの音楽がもっと沢山の人に広まっていくことはないだろう。そう、世界制覇には文句ナシのヒット曲が必要だから!
そこから(昨年秋にツアーを終えた頃)はひたすらに楽曲と向かい合う日々。メンバー全員で100曲以上は曲を書き、そこから40曲ほどのバンドアレンジをし、歌詞もたくさん書き殴った。どれもいい感じにはなったものの、前作三枚の延長線上にあるもので、あきらかに突き抜けたなと実感できるものではなかった。“やりたかった音楽ってなにか”“伝えたい事なんてないんじゃないか”という、バンドにとって、実に根本的な壁にぶち当たったことも事実。とはいえ、前に進むしかない。
新たな一歩を踏み出したかったオレらは、Base Ball Bearの小出君、そしていしわたり淳治さんと歌詞を共作するという一歩を踏み出してみた。メンバー以外で制作をしたことがなかったから、それはそれはとても新鮮。
小出君と作り上げた“青い天国”は、オレらが醸し出す独特のおバカ・イメージを“まさかのやれちゃう感じ?”って最高にイカしたフレーズに込め、ディスコビートに乗せて、ライヴハウスをダンスフロアに変えていく共振性を備えた新しいキラーチューンが完成した。
そして“マジメになったら涙が出るぜ”はいしわたり淳司さんへメンバーそれぞれが詞を書いて提出するという、これまた新たな試みとなるバンド内コンペを実施。ミーティングを何度も繰り返し、オレらの唄うべき姿がより鮮明に感じることができる大事な時間を持てた。〈カッコいいとこ見せたい〉〈いい事言いたい〉なんて、みんな思うこと。だけど、音楽で生きる、バンドが人生になるということはきっと、生きてりゃしょうもないことも起こるし、朝うまいコーヒーを淹れられたことにその日一番の喜びを感じることもある。そういうことを素直に歌にできることなんじゃないかと感じた。そういう歌を唄えるのってカッコいいと思ったんです。結果、より自分たちに対して正直になって制作を進めていく中でこの曲が誕生しました。〈マジメになったら涙が出るぜ マジメになったら死にそうだぜ―けどこのままじゃダメだって誰か叱ってくれないか〉前だったら〈叱って欲しいなんて情けねぇ!〉と唄わなかったでしょう。だけど、日常の感情そのままが、こんなドラマチックなんだ。こんなに突き刺さるんだ。そう感じたんです。オレらにとって大きな一歩を踏み出した大事な曲ができました。
Buddy Hollyは飛行機事故に遭い、22歳という若さで亡くなりました。
オレらも今年で22歳になります。同い年の奴がビートルズやストーンズに影響を与えてるっていうのにオレらときたら…悔しいばかり。こんな状態で死ねるわけありません。てか絶対死なねぇけど。いや、逆にいつ死んでも恥ずかしくないように名曲を残しておきたい。今はそれが全てです、そこに向かって走っています。
〈OKAMOTO'S 『マジメになったら涙が出るぜ/青い天国』収録内容〉
【CD】
1. マジメになったら涙が出るぜ
2. 青い天国
3. ミスターファンタジスタ
【DVD】※初回限定盤のみ
・“マジメになったら涙が出るぜ” MUSIC VIDEO
・“青い天国” MUSIC VIDEO