映画『ノマドランド』、主演 フランシス・マクドーマンドが一般のノマドに完璧に溶け込んだ本編映像解禁
(C) 2021 20th Century Studios. All rights reserved.
3月26日より公開となる映画『ノマドランド』の本編映像が公開された。主演は、『スリー・ビルボード』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンド。監督は、前作『ザ・ライダー』が第70回カンヌ国際映画祭の監督週間でプレミア上映され、アート・シネマ賞を獲得し、本作では賞レースで監督賞を総なめしている新鋭監督 クロエ・ジャオ。本作は、先日発表された本年度アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、脚色賞、撮影賞、撮影賞の主要6部門にノミネートされるなど注目を集めている。
『ノマドランド』は、企業の破たんと共に長年住み慣れたネバタ州の住居も失った主人公 ファーン(フランシス・マクドーマンド)が、キャンピング・カーに亡き夫との思い出を詰め込んで、「現代のノマド=放浪の民」として季節労働の現場を渡り歩く物語。その日、その日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流と共に、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく。
今回解禁されたのは、マクドーマンド演じるファーンが、ノマドの友人 リンダに誘われて、ノマドたちが集まってコミュニケーションを交わすイベント「RTR(Rubber Tramp Rendezvous)」に参加するシーンの一部。最初は不安な表情を浮かべているファーンだが、リンダやイベントで出会った新たな友人 スワンキーともに交流していくなかで、次第に笑顔を見せていく。アメリカ各地からノマドたちが集まるイベントということもあり、本シーンには大勢のノマドたちが登場するが、なんとプロの俳優は主人公のファーンを演じたマクドーマンドと、デイヴを演じたデヴィッド・ストラザーンのみで、ファーンと仲良く会話するリンダや、一緒に炊き出しに並ぶギプスをつけたスワンキー、さらにはイベントの主催としてトークをするボブ・ウェルズを含む、他の登場人物は全員が一般のノマドたち。集団で見ると一見どこにマクドーマンドがいるのかもわからない、完璧な役作りでノマドに溶け込むマクドーマンドに驚きを隠せない本編映像となっている。
ノマドの生き様をリアルに体現するための役作りのひとつとして、マクドーマンドは自らノマドの労働に身を投じたそう。「アマゾン社の発送センターで、アカカブの収穫工場で、観光客向けのカフェで、国立公園のキャンプ指導員として、ファーンである私も、実際に働くひとたちに混じりながら、働きました。ほとんどの場合、一介の従業員としか思われていませんでした」と様々なエリアで労働に励んでいた様子。さらに「高齢者が働くことの肉体的な限界と苦痛、と同時に、働くこと、キャンプ指導員として自然のなかで暮らすこと、生きる目的をもつこと、そして、こうした仕事から収入を得られることの喜びを演じようとしました」と役作りに込めた自身の想いを語っている。
クロエ・ジャオ監督は「マクドーマンドはいつまでも役柄について悩み続けるような女優ではありません。身体で理解していくタイプなのです。実際に手に触れて納得していくのです」と分析。マクドーマンドがノマドとしてリアルに息づいている様子を目の当たりにした海外評論家からも、「マクドーマンドの顔はまるで「動く国立公園」のようだ」と評価が上がっている。『スリー・ビルボード』に続き、3度目のアカデミー賞主演女優賞の期待も高まるマクドーマンドに注目だ。
▼映画情報
映画『ノマドランド』(原題:Nomadland)
3月26日(金)TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開
監督:クロエ・ジャオ
出演:フランシス・マクドーマンド、デヴィッド・ストラザーン、リンダ・メイ ほか
原作:「ノマド:漂流する高齢労働者たち」(ジェシカ・ブルーダー著/春秋社刊)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース | タグ : 映画
掲載: 2021年03月24日 17:25