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第24回 ─ スタックスの遺産(その3)

良作揃いのリイシューをこっそり紹介

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2007/06/28   18:00
ソース
『bounce』 288号(2007/6/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

  まずは、遅ればせながらチェンジ・オブ・ペース唯一のアルバム『Bring My Buddies Back』(Stone Lady/DIZZARE)を紹介。ニュージャージーの男性グループで発表は71年、ジャケや表題のとおりにヴェトナム戦争への異議を込めたメッセージ・ソウル集なんだけど、それを大上段に構えず、普通にスウィート・ソウルとして表現しているのが美しいよ。

  お次は、レイ・フェルナンデスが率いたマイアミのキューバン・ファンク・バンド、レイ&ヒズ・コートのベスト盤『Cookie Crumbs』(Essential Media)。DJシャドウの発掘で再評価された表題曲はお馴染みだろう。

  さらに、ワシントンDCで活躍したプロデューサー、カール“マックス”キッドが60年代末~70年代中盤に制作したシングルを集めた『Washington Lost Soul -Carl 'Maxx' Kidd Singles Collection Vol. 1』(Stride)がローカル臭プンプンながらも秘宝だらけ。特にフォーンズなる女子グループの2曲が良すぎ!

  最後はアイク&ティナ・ターナーのコーラス隊、アイケッツのモダン音源を完全収録した『Can't Sit Down...'Cos It Feels So Good!』(Kent)。ヴェネッタ・フィールズのソロ曲も収めた定盤であります。