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第34回 ─ 永遠のファンク30発!

第34回 ─ 永遠のファンク30発!(3)

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2008/09/11   23:00
ソース
『bounce』 302号(2008/8/25)
テキスト
文/JAM、出嶌 孝次、林 剛

21.SLAVE
『Stone Jam』
 Cotillion(1980)
後にPファンクに合流するスティーヴ・ワシントンの総指揮のもと、オーラも準メンバーに加えるなど、バンド史上最強の布陣で作られたスレイヴの最高傑作。“Watching You”などはまさに彼らにしか演じられない80's最高峰のファンク・チューンだろう。
(JAM)

22.LAKESIDE
『Fantastic Voyage』
 Solar(1980)
肥沃なファンク原産地であるオハイオのバンドが、ソラーの西海岸マナーをいったん通過することで到達することができた快作。クーリオのリメイクで知られる表題曲などのヘヴィー・ファンクに尽きる……わけでもなく、情熱的なスロウも格別なのだ。
(出嶌)

23.CON FUNK SHUN
『Secrets』
 Mercury(1977)
メンフィスをベースにして76年にデビューした彼らが、そこから大きな成長を見せつけることになった2作目。コマーシャルな要素を普通に採り入れるワザはこの時からすでに巧妙で、ファンク・ナンバーの足回りの良さも他の追随を許さない。
(JAM)

24.HE METERS
『Rejuvenation』
 Reprise(1974)
ニューオーリンズ・ファンク(フォンク)を代表するミーターズのアルバムは、どれもドロドロのバイユー・ファンクが満載されているが、全曲歌入りでボトムもへヴィーになった本作は腹いっぱいの充実感。“Hey Pocky A-Way”には思わず身体も揺れる。
(林)

25.L.T.D.
『Love Magic』
 A&M(1981)
顔役のジェフリー・オズボーンがソロに転向、代わりにニュー・バースからレスリー・ウイルソンが加入……それはまさに81年屈指の衝撃的ニュースだったと言えよう。その転機に登場したのが本作で、衝撃のほどは“Kickin' Back”の1曲で十分に証明されている。 
(JAM)

26.KC AND THE SUNSHINE BAND
『KC And The Sunshine Band』
 TK(1975)
マイアミのディスコ&ソウル工房、TKの躍進を決定づけた白人バンド。“That's The Way(I Like It)”を筆頭に突き抜けるほどキャッチーなマイアミ・サウンドの連続であり、当時のかの地の熱もここにすべて詰め込まれている。
(JAM)

27.MAZE FEATURING FRANKIE BEVERLY
『Golden Time Of Day』
 Capitol(1978)
US黒人にとっての国民的バンドであるメイズ。この2作目はウォーやミーターズに接近したようなファンク色の濃い内容で、フランキー・ビヴァリーも力強く歌い上げている。後半には彼らならではのシルキーなソウル曲も登場。
(林)

28.DAYTON
『Feel The Music』
 Capitol(1983)
ラーニ・ハリスが加わったことによって、それまでのファンク・スタイルに対するこだわりが消えた一枚。80'sクラシックの頂点に位置する“Sound Of The Music”に、ロジャーが客演した“Love You Anyway”など逸曲がギッシリ詰まっている。
(JAM)

29.THE TIME
『The Time』
 Warner Bros.(1981)
ミネアポリス・ファンクの代表として選出。ジャム&ルイスらを輩出した敏腕集団ながら、このデビュー作の時点ではプリンスがすべての演奏を担当した仮想バンドだった。スヌープが最近カヴァーした“Cool”など、シンセの重奏もダイナミックな長尺のファンクが洒脱。
(出嶌)

30.B.T. EXPRESS
『1980』
 Road Show(1980)
NYはブルックリン発のディスコティークなファンク・バンド。70年代中期はインスト系の曲が多かったものの、80年代突入を謳った本作ではヴォーカル面にも磨きが掛かっていた。激キャッチーな“Have Some Fun”は希代のダンス・クラシックだ。
(林)