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第34回 ─ 永遠のファンク30発!

定盤ならずとも回避不能なリイシューの渦

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2008/09/11   23:00
ソース
『bounce』 302号(2008/8/25)
テキスト
文/出嶌 孝次

  今月も盛りだくさんです。まずは上掲のチャートにも入っているジェイムズ・ブラウン絡みで、彼のプロデュースによるリズム&ブルース~ソウル曲を集めまくった強力なコンピ『The Godfather's R&B : James Brown's Productions 1962-67』(BGP)。半分ほどが初CD化曲で、まだいわゆるファンキー・ソウルを演っていた時期だけにアーシーでルーツィーな内容ですね。

  続いては珍品で、ロドリゲスの70年作『Cold Fact』(Sussex/Light In The Attic/OCTAVE)。デトロイトのサイケ・フォーク盤なのですが、演奏にはモータウンのファンク・ブラザーズ構成員たちも参加していてまったりソウルフル。ナズのネタ使いで知られる“Sugar Man”はここに入ってたんですね。

  一方ではブラコン周辺の日本盤リイシューも山ほど投下されていて、なかでもグウェン・ガスリーの85年作『Just For You』(Island/ユニバーサル)はデオダートが手掛けたオシャレ盤として必携!

  はしゃぎジャケで知られるハミルトン・ボハノンの78年作『Summertime Groove』(Mercury/ユニバーサル)も同ラインから登場してますね。こういう普通の作品を普通に入手できる状況が素晴らしいのです。