ジャズ・レジェンド・イン・ヨーロッパ・シリーズ第2弾
1960年代から1970年代にアメリカ人ミュージシャンがヨーロッパで繰り広げた貴重なセッションがCD化！
シリーズ第2弾は3タイトルが登場！
世界初CD化となる1966年春の北欧ツアーの際に収録されたセロニアス・モンク・カルテットの貴重な録音。
世界初登場となる、アル・コーンとズート・シムズの名コンビ〈アル＆ズート〉による1974年スウェーデンでのコンサート音源で、名盤『モータリング・アロング』（ソネット）の一週間前の録音ながら他振りは1曲のみ。
そして3つ目は、世界初登場となるオスカー・ピーターソン・トリオによる1971年ロンドンでの快演で、ジョージ・ムラーツ、レイ・プライスとのトリオで、このトリオでの活動は短命だったため、この3人での作品は過去に2枚のみ。演奏の完成度＋レア度でも注目の1枚です。
セロニアス・モンク『スカンジナビアン・ブルー・1966』
世界初CD化、DSDマスタリング、紙ジャケット仕様
1966年のヨーロッパ・ツアーでノルウェーのオスロとデンマークのコペンハーゲンを訪れた際にTV収録された映像素材からのCD化である。最初の3曲は1966年4月15日午後、オスロの大学の講堂で収録されたもの。この夜同じ場所で計画されていたコンサートを収録する予定だったが、テレビ機材が入る環境でないことが判明し、急遽その日の午後に観客なしで収録されたもの。あとの3曲は4月18日コペンハーゲンのTV曲での収録。前日にはコペン市内のチヴォリ・ガーデンでコンサートが持たれた。パーソネルはモンク(p)のほかにチャーリー・ラウズ(ts)、ラリー・ゲイルス(b)、ベン・ライリー(ds)で、当時のレギュラー・カルテットがしっかりと協調してモンク独特の世界を築き上げていく。“ドント・ブレイム・ミー”のみモンクのソロ。
【収録曲】
1.ルルズ・バック・イン・タウン 2.ブルー・モンク 3.ラウンド・アバウト・ミッドナイト 4.ルルズ・バック・イン・タウン 5.ドント・ブレイム・ミー 6.エピストロフィー
アル・コーン・フィーチャリング・ズート・シムズ『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』
世界初登場、DSDマスタリング、紙ジャケット仕様
スタン・ゲッツ、サージ・チャロフとともにウディ・ハーマン楽団のフロント・ライン、フォア・ブラザーズを占めていたズート・シムズとアル・コーンは1956年の退団後、機会があればステージを共にし、〈アル＆ズート〉として人気を博した。
本作はふたりが1974年に北欧を訪れた際に、スウェーデン最南端の町マルメ市で11月18日に行われたコンサートを収録したもの。アルとズートは音楽的にもビリング上でも対等の立場にあったが、当時ズートがパブロと契約していたために、アルのリーダー名義になっている。スリー・リズムはホレス・パーランのピアノに、ヒューゴ・ラスムセンのベース、アレックス・リールのドラムスというデンマークの実力者。“メドレー”と“朝日のごとくさわやかに”では、ズートはソプラノを吹いている。因みに、このアルバムは2人がストックホルムでソネット・レーベルに残した『モータリング・アロング』の一週間前の録音だが、重複しているのは“マイ・ファニー・ヴァレンタイン”のみ。
【収録曲】
1.マイ・ファニー・ヴァレンタイン 2.メドレー（ジーン～ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス～ソリテュード 3.朝日のごとくさわやかに 4.ブルー・ホッジ
オスカー・ピーターソン『ザ・レア・1971・トリオ・セッション』
世界初登場、DSDマスタリング、紙ジャケット仕様
1971年ロンドンでの世界初登場ライヴ音源。オスカー・ピーターソンは不動のトリオを解散した後、いろいろとメンバーを入替したが、ここでのメンバーはジョージ・ムラツ(b)とレイ・プライス(ds)。
このトリオはレイ・ブラウン＝エド・シグペン時代同様の高水準の演奏を披露したが、1971年にプライスがシアトルへ帰郷しルイス・ヘイズに変わったため、残されたアルバムは1971年MPSの『ウォーキング・ザ・ライン』と『アナーザー・デイ』の2枚しか存在しない。よってこのBBCラジオへの公開収録音源は驚きの発見であり、3人が繰り広げる濃密なインタープレイはレアなドキュメントとして極めて貴重な作品である。しかもMPSの2枚とは1曲もダブっていないことも魅力だ。
【収録曲】
1.星影のステラ 2.レッツ・フォール・イン・ラヴ 3.アイ・キャント・ゲット・スターテッド 4.アリス・イン・ワンダーランド 5. アイム・オール・スマイルズ 6.キュート
ジャズ・レジェンド・イン・ヨーロッパ・シリーズ第1弾はこちら
◎ソニー・ロリンズ『ソニー・ロリンズ・イン・コペンハーゲン・1968(フル・セッション)』
◎デクスター・ゴードン『ゾーズ・ワー・ザ・デイズ』
◎ハンク・モブレー『ブルー・ボッサ』
