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グルダの“平均律”がMPSのオリジナル・マスターテープからCD化、LP化!

グルダの平均律CD

【曲目】
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 BWV846-869(全曲)
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 BWV870-893(全曲)
【演奏】
フリードリヒ・グルダ(P)
【録音】
1972年4月 ドイツ(第1巻)、1973年5月 ドイツ(第2巻)
CD4枚組

同上
LP5枚組
33回転
ヴァージン・ヴィニール使用
180グラム重量盤

フリードリヒ・グルダ(1930.5.16~2000.1.27)による平均律クラヴィア曲集の録音には、西洋音楽史の中で2つの重要な“事件”が出合いました。

1つは、この特別な録音です。それは、1972/73年に始まるオーストリアのピアニストと、ドイツ、フィリンゲンの音の魔術師、ハンス・ゲオルグ・ブルンナーシュヴェーア(1927~2004、MPSレーベル創業者)の究極のコラボレーションです。1969年以降、グルダは自作だけでなく、一連のベートーヴェン、ドビュッシー、モーツァルトの録音のために、ブラック・フォレスト・スタジオの最新機材を使っていました。ベーゼンドルファー・インペリアルはグルダが使用するために、特にMPSスタジオに持ち込まれました。ピアノのソノリティを最適に捉えるために、楽器をミリ単位で正確に設置するマークは、今もスタジオに残されています。これら全ての何が今日まで、グルダの解釈をそれほど大胆で意味深いものとするのでしょうか。ピアノの弦上に最適に配置されたマイクロフォンは、バッハの作品と聴衆の距離を縮め、リスナーが音楽をフィジカルに経験することを可能とします。ベーゼンドルファーはフル・ステレオで鳴り響きます。その極端なダイナミクスは、デリケートな親密さから拘束の無い外向性に渡る広く感情的なスペクトルを発します。

もう一つの叙事詩的な“事件”は、この作品自体です。今日当然のことと思われるかも知れませんが、ヨハン・セバスティアン・バッハは、等しく調節されたチューニングの発達で、画期的な全24の調性による作品集を作曲しました。同時に、バッハは意図的にどの鍵盤楽器(当時、クラヴィコード、チェンバロ、オルガンなどが存在)で演奏するかという選択肢をフリーにしたことにより、彼の創造の宇宙的な拡がりを強調しました。決まりきった方法に依存しないことは、彼の音楽の非凡な本質を強調します。

グルダは2000年に亡くなりました。グルダの録音のニュー・リリースは、ピアニストの85回目の誕生日の記念日に現れます。リリースに際しては、特に2人の天才の遭遇を考慮します。これはオリジナルの本当の音色が生み出された70年代の初回の、いかなるダイナミクスの「修正」のないマスター・テープからのダイレクト・コピーです。5枚組のLPと、4枚組のCDの新版で、リスナーはグルダの親友トーマス・ナップと現在の音響技師トシュテン・ヴィクによる新稿のテキストだけでなく、レーベル、ブックレット、グルダのコメントなど、オリジナルと同じマテリアルを目にすることができます。

最後に、グルダがそれを考えた方法で、リスナーはグルダのバッハをもう一度体験することができます。それは、250年以上前の精神や感情と時間を超越した出会いをするのと同じ位刺激的です。(MPSサイトより翻訳)

グルダの平均律LP