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サティのもとに集った6人の若き前衛!青柳いづみこ&高橋悠治「6人組誕生!」

6人組誕生!

演奏活動40周年を迎えたドビュッシー研究家が贈るポスト・ドビュッシー!

20世紀初頭のパリでサティのもとに集まった若き作曲家たち。「フランス6人組」と命名され、共作《6人組のアルバム》を発表する1920年以前の彼らの音楽から、当時のパリ音楽界のなかで彼らを繋いだ新しい精神を透かし見る。6人集結のきっかけとなったサティの《パラード》は、2つの遺稿を含む完全版。
(コジマ録音)

ダリウス・ミヨー: 子供のために―ジャン・コクトーの3つの詩 †‡
Darius Milhaud (1892–1974): Enfantines – 3 Poèmes de Jean Cocteau (1920) †‡
[1]    煙 Fumée
[2]    ボルドーの祭 Fête de Bordeaux
[3]    モンマルトルの祭 Fête de Montmartre
    

フランシス・プーランク: 4手のためのソナタ †‡
Francis Poulenc (1899–1963): Sonate à quatre mains (1918) †‡
[4]    第1楽章 前奏曲 Prélude
[5]    第2楽章 田舎風 Rustique
[6]    第3楽章 フィナーレ Final

[7]     ジェルメーヌ・タイユフェール: イマージュ †‡
Germaine Tailleferre (1892–1983): Image (1918) †‡

ルイ・デュレ: 2つの小品 †‡
Louis Durey (1888–1979): Deux pièces (1916,18) †‡
[8]    カリヨン Carillons
[9]    雪 Neige

アルテュール・オネゲル: 7つの小品 †
Arthur Honegger (1892–1955): Sept pièces brèves (1919-20) †
[10]    Souplement
[11]    Vif
[12]    Trés lent
[13]    Légèrement
[14]    Lent
[15]    Rythmique
[16]    Violent

[17]     ジョルジュ・オーリック: アデュー・ニューヨーク †‡
Georges Auric (1899–1983): Adieu, New York! (1920) †‡

エリック・サティ: パラード―1幕の現実的なバレエ †‡
Erik Satie (1866–1925): Parade – Ballet réaliste en un tableau (1917) †‡
作曲者の自筆譜に基づきジルベール・デロールとオルネラ・ヴォルタによって復元された2つの遺作を含む完全版
Édition intégrale avec deux morceaux posthumes rétablie par Gilbert Delor et Ornella Volta d’aprés les manuscrits de l’auteur.
[18]    コラール Choral
[19]    赤いカーテンの前奏曲 Prélude du Rideau Rouge
[20]    マネージャーたちの入場 Entrée des Managers
[21]    中国の手品師 Prestidigitateur chinois
[22]    アメリカの少女 Petite fille américaine
[23]    蒸気船のラグタイム Rag-time du Paquebot
[24]    曲芸師たち Acrobates
[25]    マネージャーたちの最大の努力 Suprême Effort des Managers
[26]    フィナーレ Finale
[27]    「赤いカーテンの前奏曲」の続き Suite au “Prélude du Rideau Rouge”

6人組のアルバム ‡
L'Album des Six (1920) ‡
[28]    オーリック: 前奏曲 Auric: Prélude
[29]    デュレ: 無言歌 Durey: Romance sans paroles
[30]    オネゲル: サラバンド Honegger: Sarabande
[31]    ミヨー: マズルカ Milhaud: Mazurka
[32]    プーランク: ワルツ Poulenc: Valse
[33]    タイユフェール:パストラール Tailleferre: Pastorale

ピアノ連弾と独奏
青柳いづみこ†(プリモ) 高橋悠治‡(セコンド)
Piano à 4 mains & piano solo: Izumiko Aoyagi†(Primo), Yuji Takahashi‡(Secondo)
録音:2019年5月20–22日 五反田文化センター 音楽ホール(東京)
Recorded at Gotanda Cultural Center Music Hall (Tokyo), 20-22 May 2019

青柳いづみこ
ピアニスト・文筆家

安川加壽子、ピエール・バルビゼの各氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京藝術大学大学院博士課程修了、学術博士。矢代秋雄・八村義夫・武満徹作品によるリサイタル「残酷なやさしさ」により、平成元年度文化庁芸術祭賞。演奏と文筆を両立させる稀有な存在として注目を集め、これまでリリースした14枚のCDが『レコード芸術』で特選盤となるほか、安川加壽子の評伝『翼のはえた指』で吉田秀和賞、『青柳瑞穂の生涯』で日本エッセイストクラブ賞、『六本指のゴルトベルク』で講談社エッセイ賞、CD「ロマンティック・ドビュッシー」でミュージックペンクラブ音楽賞を受賞。近刊に『高橋悠治という怪物』(河出書房新社)、『ドビュッシー 最後の一年』(中央公論新社)、『ピアノで生きていく!』(アルテスパブリッシング)、CDブック『ドビュッシーのおもちゃ箱』(学研プラス)、DVDブック『ドビュッシー ピアノ曲の秘密』(音楽之友社)、CDに「ドビュッシーの墓」(アール・レゾナンス)、「ドビュッシーの夢」(ALM Records)がある。高橋悠治とのコラボレーションでは「春の祭典・ペトルーシュカ」(アールゾナンス)、「大田黒元雄のピアノ」「ドビュッシーとパリの詩人たち」(以上、ALM Records)をリリース。日本ショパン協会、日本演奏連盟理事。大阪音楽大学名誉教授、神戸女学院大学講師。

高橋悠治
作曲家・ピアニスト

柴田南雄、小倉朗、ヤニス・クセナキスに学ぶ。1960年代はクセナキス、ケージなどの現代音楽のピアニストとして活躍。1970年代は日本の前衛音楽誌『トランソニック』の編集。1978-85年、アジアの抵抗歌を独自のアレンジで演奏する「水牛集団」に参加。1976年から現在まで、画家・富山妙子とスライドと音楽のための物語作品の製作。1990-2007年、高田和子のために伝統楽器と声のための作品を作る。現在は、ピアノでクラシックとフリー・ミュージックを演奏し、作曲し、執筆している。
著書に「高橋悠治・コレクション 1970年代」「音の静寂 静寂の音」(平凡社)、「きっかけの音楽」(みすず書房)などがある。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年01月17日 00:00