「名作コンシェルジュ」掲載!カルロス・クライバー/R.シュトラウス:楽劇《ばらの騎士》
2021年8月22日(日)日経日曜版「名作コンシェルジュ」に掲載されました。
「紅涙のよろめきドラマ カリスマが作る熱狂」音楽評論家 岡田暁生氏評
1979年制作の映像作品、カルロス・クライバーが指揮した《ばらの騎士》全曲。ジョーンズ、ファスベンダー、ポップという3人の女声主役を揃え、ユルゲン・ローゼの美しい衣装と舞台装置、オットー・シェンクのオーストリア=ハンガリー帝国の雰囲気を再現した演出と、すべてが申し分のない名盤です。昨年、日本語字幕付きの廉価DVDとして再発売されましたが、8月22日(日)日経日曜版の岡田暁生氏によるコラム「名作コンシェルジュ」で紹介されました。
「紅涙のよろめきドラマ カリスマが作る熱狂」と題した記事中で、音楽評論家の岡田暁生氏は《ばらの騎士》のストーリーを「主人公の元帥夫人には若い年下の恋人がいるが、ふとしたはずみで彼は若い娘と恋に落ち、結局夫人は彼らのことを考えて潔く身を引く―」と紹介。「そのまま宝塚歌劇にアレンジできそうなメロドラマである」とした上で、シュトラウスの音楽も「彼の全作品中でも屈指の絢爛豪華を誇っている」「全編にわたって流れるのはウィンナ・ワルツ。陶然とするサウンドがこれでもかこれでもかと繰り広げられる」と解説。このDVDは《ばらの騎士》を看板レパートリーにしていた名指揮者カルロス・クライバーによるミュンヘンでのライヴを収録したもので、「この舞台に接したい一心でアルバイトしてお金を貯め、ミュンヘンまで貧乏旅行をした青春時代の思い出がよみがえる。そして40年たってなお色褪せない舞台でもある」と締めくくっています。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
『R.シュトラウス:楽劇≪ばらの騎士≫<限定盤>』
【演目】
R.シュトラウス:楽劇《ばらの騎士》全曲
【出演】
元帥夫人…グィネス・ジョーンズ(ソプラノ)
オックス男爵…マンフレート・ユングヴィルト(バス)
オクタヴィアン…ブリギッテ・ファスベンダー(メッゾ・ソプラノ)
ファニナル…ベンノ・クシェ(バリトン)
ゾフィー…ルチア・ポップ(ソプラノ)
マリアンネ…アンネリーゼ・ヴァース(ソプラノ)
ヴァルツァッキ…デイヴィッド・ソー(テノール)
アンニーナ…グードルン・ヴェヴェツォウ(メッゾ・ソプラノ)
警部…アルブレヒト・ペーター(バリトン)
侯爵家の家令…ゲオルク・パスクーダ(テノール)
ファニナル家の家令…フリードリヒ・レンツ(テノール)
公証人…ハンス・ヴィルブリンク(バス)
バイエルン国立歌劇場合唱団
バイエルン国立管弦楽団
カルロス・クライバー(指揮)
演出:オットー・シェンク
【収録】
1979年5月、6月 ミュンヘン、バイエルン国立歌劇場におけるライヴ収録
【仕様】
2枚組/186分/COLOR/MPEG2/片面2層/NTSC/4:3/LPCM2ch・DTS5.1/日本語字幕/ドイツ語字幕
カテゴリ : Classical
掲載: 2021年08月23日 16:00