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長富彩~『リスト巡礼』

長富彩

リスト生誕200年記念~ヴィルトゥオージティを越えてリストの魂に迫る、しなやかなピアニズム
リスト・イヤー(生誕200年)にあわせての長富彩によるセカンドアルバム。
リストは、長富の最も得意とする作曲家の一人であり、過去にも多くのステージで、聴衆の心を揺さぶる演奏を残してきました。長富自身は、東京音楽大学附属高校を卒業後、ハンガリーのリスト音楽院に留学し名教師ジョルジュ・ナードルのもとで研鑽を積みました。彼女のリストは、超絶技巧を越えた聴き手の心を揺さぶる愛に満ちています。
2010年11月の浜離宮朝日ホールのリサイタルを成功裏に終わらせ、2011年2月の浜離宮(追加公演)、同3月の大阪サンケイホールブリーゼで、更なる深化を披露して聴衆を驚かせました。とくに聴衆の度肝を抜いたのは、アンコールのリスト2曲。ことに、自身の「18番」である「ラ・カンパネラ」は、閃きに満ち満ちたしなやかで魔法のような表現で、細かなトリルのひとつひとつまでに音楽的感興が込められ曲のイメージを一新!「この曲で、こんなに感動したのは初めて!」とwebでも大いに話題になりました。
レコーディングでは、中でも、自身が強く共感する、リスト作品に内包される「愛と祈り」に焦点があてられ、深い感動を約束する素晴らしい成果が披露されました。「ラ・カンパネラ」も、リサイタルの感動をそのまま思い出させる傑出した演奏。2011年、多数のリリースが予想される「リスト・アルバム」の中でも、群を抜く一枚として、アーティスト長富の評価を不動のものとなること、間違いないでしょう!

【曲目】
リスト:
1. エステ荘の噴水
2. 愛の夢 第3番
3. リゴレット・パラフレーズ
4. 献呈(シューマン=リスト)
5. 糸を紡ぐグレートヒェン(シューベルト=リスト)
6. 超絶技巧練習曲集 第10番ヘ短調「熱情」
7. スケルツォーソ ~クリスマス・ツリー曲集より
8. カリヨン ~クリスマス・ツリー曲集より
9. ラ・カンパネラ ~パガニーニによる超絶技巧練習曲集 第3曲
10. 孤独のなかの神の祝福 ~詩的で宗教的な調べ 第3番
【演奏】
長富彩(ピアノ)
【録音】
2011年4月1-3日 相模湖交流センター
使用ピアノ:ニューヨーク・スタインウェイ(1912年製)

『19世紀、パガニーニに並んで大人気の音楽家リストには、演奏に感動して失神する女性までいたという有名なエピソードがある。それほど聴き手の感情を大きく揺れ動かす演奏家に求められるものは、単に技巧だけではない。大胆さから繊細さまでの、幅広く、それでいて緻密な表現力。それはまさに天才だけに許される音楽性だ。そのような稀有な音楽家はいるだろうか。もし可能なら、そのような演奏を目の当たりにできたら。その願いをまさに叶えてくれる数少ない現代の天才の一人として挙げられるのが、まだ若き長富彩さんだ。以前からそう考えていたが、このCDの演奏とともに、「リスト弾き、ここに登場!」と自信をもって言えることとなった。』(小坂裕子:ライナーノーツより抄録)

【長富彩のコメント】
プログラム構成で、大切にしたのは、リストの多面性です。リゴレットパラフレーズのような遊び心をもった面、エステ荘のように描写的な感覚をリスト自身が曲に託していた面、女ったらしでどうしようもなくて、自分の技術のすごさを自慢するために作られたかのような曲を作る男という面ばかり見られがちですが、実は孤独で、寂しくて、ハンガリーを愛しているのに自分はハンガリー人ではないという葛藤、さまざまな苦しみから宗教が絡んできたりしている面、すべて含んで、この人は愛に満ち溢れた人なんだと思います。愛を欲しているし、愛とは何だと問う人でもあり、愛を与えられる人であります。これは、恋愛に限らない、むしろ人間的な孤独さ。母国を思う気持ちに通じる気持ちだと思います。私はそういうリストの心の奥を探るようなアルバムになるといいなと思っています。どれも自然に涙が出てくるような曲ばかりです。そこにはリストの内面が情熱的にあふれています。全体を通して、祈りと愛が一本の軸となってドラマとなるのではないかと思っています。

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2011年05月20日 11:45

更新: 2011年05月31日 15:26