巨人リヒテルが名匠ザンデルリンクと共演したラフマニノフの大名演
掲載: 2012年05月03日 11:32
更新: 2012年05月03日 11:30

SACDハイブリッド盤。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番といえば、やはりリヒテルの演奏が不滅の名盤として燦然たる輝きを失わずにいます。それがSACDハイブリッド盤となりました。あらためて聴いてみれば、神がかり的に凄い演奏であることが実感されます。ラフマニノフ自身でさえ、ここまで圧倒的な演奏は実現できなかったであろうという出来になっています。また、リヒテルの手の大きさと打鍵の強靭さ、鐘のように深く重い音から水晶のように透明な音までが鮮やかに聴こえるのが鳥肌モノの感動。細部まで明瞭なため、一音さえもおろそかにしないリヒテルのピアニズムを存分に堪能できます。
さらに特筆すべきはザンデルリンクのバック。何よりムラヴィンスキー時代のレニングラード・フィル、ガウク時代のモスクワ放送響ならではの、いにしえのロシアのオーケストラの咆哮する金管と粘る弦に興奮させられます。ザンデルリンクもいつにもまして大きな音楽作りで、リヒテルの巨人的なオーラに少しもひけをとっていないのがさすが。2大巨匠が、甘さや感傷性の全くない「男のラフマニノフ」を聴かせてくれます。
ラフマニノフ
【曲目】
(1)ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.1[録音:1955年2月18日/ライヴ(モノラル)]
(2)同第2番ハ短調Op.18[ 録音:1959年2月2日/ライヴ(モノラル)]
(3)前奏曲嬰ヘ短調OP.23 の1/イ長調Op.32の9/ロ短調Op.32の10/嬰ト短調Op.32の10
【演奏】
スヴャトスラフ・リヒテル(Pf)
クルト・ザンデルリンク(指)モスクワ放送響(1)、レニングラード・フィル(2)
【録音】
1960年10月28日/ニューヨーク、ライヴ(ステレオ)
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