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【訃報】不世出の偉大なるバリトン歌手、フィッシャーディースカウ氏死去

フィッシャー=ディースカウ

 

【訃報】
不世出の偉大なるバリトン歌手、フィッシャーディースカウ氏死去
リートだけでなくオペラなど幅広い分野で活躍された、20世紀最高の歌手の一人、ドイツを代表する偉大なバリトン、ディートリヒ・フィッシャーディースカウ氏が、去る5月18日、ミュンヘン近郊の自宅で死去されました。享年86歳でした。死因は不明となっています。妻でソプラノ歌手のユリア・ヴァラディさんは「彼は安らかに永眠した」と語っています。
心よりご冥福をお祈りいたします。

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ[1925年5月28日~2012年5月18日]
ドイツのバリトン歌手。オペラ、歌曲の広いジャンルにおいて傑出した才能をもった偉大な歌手で、その深い作品への解釈と生来の声質、陰影に富んだ歌声は唯一のものでした。
1940年代後半より、ドイツ、ウィーンなどの歌劇場で活躍、51年のザルツブルク音楽祭では、フルトヴェングラーとの共演によるマーラー:「さすらう若人の歌」が有名。以降、70年代まで、音楽祭の常連でした。また、1954年~1961年の間、バイロイト音楽祭に登場しています。
50年代より、EMIに、ジェラルド・ムーアのピアノ伴奏による歌曲のレコーディングが数多く行われ、いずれも高い評価を得ています。シューベルトの歌曲の他に、シューマン、ブラームス、R.シュトラウスといった主要な作曲家の歌曲全集を録音、個々の作品の模範的な歌唱として、正に不朽的な音楽の遺産となりました。
フィッシャー=ディースカウは、歌曲の他に宗教曲、特にバッハの作品において際立った存在で、EMIやArchivに残した様々なアリアもその突出した才能を伝えています。
70年代からは、指揮者としても活動、EMIに録音も残っています。
1992年に歌手としての演奏会活動の第一線から引退していました。

こちらでは、フィッシャー=ディースカウの録音のほんの一部をご紹介いたします。「The Great EMI Recordings」(限定盤)は低価格でありながら彼の至芸を十二分に堪能いただける人気タイトル。マゼール&ベルリン・フィルによる名盤~ツェムリンスキー:叙情交響曲(81年の収録)は、ディースカウとヴァラディ夫妻が共演した貴重な録音であり、ディースカウならではの雄弁さ、語り口の巧みさが秀逸です。その他も注目のタイトルとなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリ : ニュース | タグ : 訃報

掲載: 2012年05月21日 10:58

更新: 2012年05月21日 11:00