ペンギン・カフェ(・オーケストラ)の復活アルバム
クラシック音楽のような、民族音楽のような、現代音楽のような、映画音楽のような、ポップスのような室内楽。これは洗練されたインテリアのような環境音楽でもあり、聴く人をリラックスさせるニューエイジ・ミュージック。1976年に英国の環境音楽のレーベルよりデビューして以来、80年代は、お洒落でお洒落な音楽として、ミュージックとして、一世を風靡。現在も音楽シーンだけでなく、アート・シーンにも多大な影響を与え続ける、ペンギン・カフェ・オーケストラが生まれ変わり、ペンギン・カフェとなって帰ってきた!
懐かしくも新しい。
なかにはこれはカバー?と思えるほどPCOのレパートリーに近いものもあるけど。
やはりサウンドは若くて瑞々しい。
最後のトラック「コリオリ」が、サイモンへの追悼のように聴こえます。
坂本龍一
【Penguin Cafe Orchestra(Penguin Cafe)】
1972 年に結成。クラシック音楽、ミニマル音楽、民族音楽、現代音楽などの要素を取り入れ、無国籍な感覚のニューエイジ/環境音楽といわれるジャンルを代表する、英国の伝説的な楽団。1976年にブライアン・イーノの主催するオブスキュア・レーベルよりアルバム『ミュージック・フロム・ペンギン・カフェ』でデビュー。高い演奏力とユーモア溢れる楽曲で、さまざまなCM、BGM、映画(『マルコム』『チャック&バック』『メアリー&
マックス』『バス男』『Oskar Und Leni』など)やバレエ音楽(英国ロイヤル・バレエ団、新国立劇場バレエ団)にその楽曲が用いられたり、半人半ペンギンのジャケットが話題になるなど、アート全般に多大な影響を与え、一世を風靡した。1997年にサイモン・ジェフズが脳腫瘍で死去してからは実質的な活動を中止していたが、2007年にロンドンのユニオン・チャペルで3日間ジェフズ没後10周年コンサートが行われ、2009年には息子のアーサー・ジェフスが父サイモンの遺志を引き継ぎ、ペンギン・カフェの新名義でバンドを再開させる。2011 年にCD『ア・マター・オブ・ライフ...』発表、現在ヨーロッパ各地でコンサート活動中。既存の名曲と新曲が等しく新鮮な輝きを放つ感動的な演奏は、各地で熱狂的に迎えられている。リーダーのサイモン・ジェフズは、坂本龍一や矢野顕子とのコラボレーションなどの交流もあり、日本でも今なお高い人気を誇る。2007 年には坂本龍一、高橋幸宏らが参加した世界初のペンギン・カフェ・オーケストラのトリビュート・アルバムが製作された。