ゲルギエフ&ロッテルダム・フィル20年の軌跡
掲載: 2013年03月01日 15:13
更新: 2013年03月01日 15:39

『ROTTERDAM PHILHARMONIC ORCHESTRA』
超貴重音源満載~若きゲルギエフの凄さを実感
1987年、ゲルギエフがロッテルダム・フィルにデビューしてからちょうど20周年となる
2007年までの過去のライヴ音源から9曲を厳選した4枚組アルバム!
※オーケストラ自主制作完全限定盤のため、完全限定入荷となります。
ゲルギエフは1987年に同オーケストラ・デビュー、95年からは首席指揮者を務め、水準向上に多大な貢献を果たしました。
ここに収められた最初期の記録は、ソ連邦が崩壊する前1988年11月のチャイコフスキーの交響曲第4番。当時ゲルギエフは34歳で、まだ国際的な評価を受けていませんでしたが、これが驚きの名演。ロシアの指揮者ならではの旋律のうねりと底知れぬメランコリーの表出、ムラヴィンスキーに通じる力強さと緊張感と古典的とさえ言える感情のバランスを示すなど、タダモノでない才能を実感させてくれます。
次に古いショスタコーヴィチの交響曲第11番は1990年11月のライヴ。彼は2009年にマリインスキー劇場管と同曲をリリースしていますが、それまではゲルギエフの一般入手のできる録音のなかった作品だけに貴重。これがライヴで燃えるゲルギエフの真骨頂を示すだけでなく、若いエネルギー爆発の凄演。1時間を息もつかせず音楽に引きずり込みます。
注目はシベリウスの交響曲第1番。ゲルギエフのCDレパートリーになく、さらにヴァイオリン協奏曲以外あまりシベリウス作品をとりあげないので興味津々。シベリウス作品のなかでもロシア音楽の影響の濃さを指摘される作品ゆえ、ゲルギエフの美点全開。咆哮する金管、荒々しいアレグロ、戦車のような重量感すべて新鮮。まるでリムスキー=コルサコフかラフマニノフを想わせます。シュニトケもゲルギエフの同時代作曲家ながら、あまりとりあげませんが、ヴィオラ協奏曲だけはバシュメトとしばしば共演、最高の演奏を聴かせてくれます。ここでも極上の旧ソ連音楽家の実力を披露、死の匂いすら漂うひとときを味あわせてくれます。
ロシア音楽ファンにとって嬉しいのがティシチェンコのバレエ音楽「ヤロスラヴナ」。ティシチェンコはショスタコーヴィチ門下で、2010年に没した作曲家。「ヤロスラヴナ」は1974年の作品ながらこれがオランダ初演で、作曲者も臨席。典型的なソ連的作風ですが、オーケストラの分厚い響き、テンションの高さなどまさに才気煥発で興奮させられます。ゲルギエフならではの爆演を楽しめます。音質も良好、ゲルギエフの真摯な音楽性を存分に味わえるセットです。
【CD1】
・チャイコフスキー:交響曲第4 番 へ短調 op.36
収録:1988 年11 月2 日、ロッテルダム、デ・ドーレン[NPS]
・シベリウス:交響曲第1番 ホ短調 op.39
収録:2003 年12 月13 日、アムステルダム・コンセルトヘボウ[NPS AVRO TROS]
【CD2】
・プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」op.64 より(全17 曲)
収録:2004 年6 月6 日、ロッテルダム、デ・ドーレン[NPS]
・ストラヴィンスキー:春の祭典
収録:1996 年5 月31 日、ロッテルダム、デ・ドーレン[NPS]
【CD3】
・ショスタコーヴィチ:交響曲第11 番 ト短調 op.103
収録:1990 年11 月17 日、アムステルダム・コンセルトヘボウ[VARA]
・ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」より「鬼火のメヌエット」「妖精の踊り」「ハンガリー行進曲」
収録:1997 年9 月25 日、ロッテルダム、デ・ドーレン[NPS]
【CD4】
・シュニトケ:ヴィオラ協奏曲 ( ユーリ・バシュメト(va))
収録:1993 年3 月13 日、アムステルダム・コンセルトヘボウ[VARA]
・デュティユー:ヴァイオリン協奏曲「夢の木」 レオニダス・カヴァコス(vn)
収録:2007 年9 月14 日、ロッテルダム、デ・ドーレン[KRO]
・ティシチェンコ:バレエ「ヤロスラヴナ」より(全6曲)
収録:2007 年9 月15 日、ロッテルダム、デ・ドーレン[KRO]
ワレリー・ゲルギエフ(指)ロッテルダム・フィル
※直輸入盤・日本語解説書付
カテゴリ : ニューリリース