ネゼ=セガン&ロンドン・フィル~マーラー:大地の歌
掲載: 2013年09月26日 17:30

現在の若手指揮者の注目株、ヤニック・ネゼ=セガンによる『大地の歌』が発売されます。昨年(2012年2月19日)のライヴ後から短期間ストリーミング配信され、情感豊かながらも清冽な音作りで話題となった演奏です。
現在の若手指揮者の中でも最も注目を浴び、世界中のオーケストラからひっぱりだこのカナダ生まれの指揮者、ヤニック・ネゼ=セガン。2008年からはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者として、数々の名演を成し遂げていることはご存知の通りです。
彼が今回取り上げた「大地の歌」は、マーラーが1908年に作曲した交響曲ですが、事実上は連作歌曲であり、2人の独唱者(基本的にはテノールとコントラルト、もしくはメゾ・ソプラノですが、テノールとバリトンで歌われることもあります)が交互に寂寥の歌を歌いかわしていくという特異な性格を持つ作品です。
テキストは、李白や孟浩然など中国の唐詩を元に、ドイツの文学者ハンス・ベトゲが自由に翻訳、編集した「中国の笛」が用いられ、後期ロマン派特有の厚みのあるハーモニーの中に、無常観や厭世観など、マーラーが好んだ雰囲気が込められており、様々な事象がこの曲の解釈への足掛かりとなっています。
セガンの演奏は、この曲の持つ「水彩画」のイメージを大切にしたもので、すっきりとした響きの中に情感あふれる歌心を投入。いたずらにロマンティックさを強調することはなく、的確な美を表現しています。マーラー解釈のオーソリティであるサラ・コノリー、円熟の歌声を聴かせるテノールのトビー・スペンス。この2人の歌唱も最高です。
【収録曲】
マーラー(1860-1911):交響曲「大地の歌」
1.第1楽章:「大地の哀愁に寄せる酒の歌」
2.第2楽章:「秋に寂しき者」
3.第3楽章:「青春について」
4.第4楽章:「美について」
5.第5楽章:「春に酔える者」
6.第6楽章:「告別」
【演奏】
サラ・コノリー(メゾ・ソプラノ)
トビー・スペンス(テノール)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
【録音】
2011年2月19日 ロンドン
ロイヤル・フェスティヴァル・ホール サウスバンク・センター
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