親密な対話、絶妙な陰影、高まる楽興! ファウスト、ケラス、メルニコフによる鮮麗な名演 ベートーヴェン《大公》
掲載: 2013年12月18日 14:30
更新: 2013年12月19日 18:30
ヴァイオリンのイザベル・ファウスト、チェロのケラス、ピアノのメルニコフ。この豪華なトリオが、ベートーヴェンの《大公》でピリオド奏法によって素晴らしい名演を成し遂げました! ピリオド奏法ならではのフレーズのニュアンス豊かな仕上げ方、音色の深い陰翳、そして三者の親密な対話、美意識を共有して高みを目指した演奏が、この名曲を驚くほどリフレッシュしています。《大公》を語る上で欠かすことのできない名盤の登場と言えるでしょう。
★今、もっとも世界が注目する音楽家、ヴァイオリン奏者イザベル・ファウスト、チェリストのケラス、ピアニストのメルニコフ。このなんとも豪華な三名によるベートーヴェンの登場です!このメンバーは、2004年にドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」を録音していますが、それから時を経て、三人とも深みを増してからの録音とあって、期待が高まるところです。
★第6番は、「幽霊」とならんで作品70 として出版されたもので、「傑作の森」と称される中期に生み出された作品。ベートーヴェンのピアノ三重奏曲の中では比較的地味な存在ですが、ベートーヴェン自身が非常に高く評価していた作品で、晴れやかな楽想が印象的な名作です。ファウストのヴァイオリンの伸びやかな音色で聴くメロディがえもいわれぬ美しさ。それをささえるメルニコフの溌剌としたフォルテピアノと、ケラスのハリのある音色が、活き活きと美しいアサンブルを奏でます。
★「大公」は歴史上に燦然と輝く名曲にして大曲。冒頭のメルニコフによるひたひたとしたピアノ独奏に、ファウストのまばゆくまっすぐな音色のヴァイオリンと、ケラスの豊かな響きと推進力のあるチェロが加わると、これから始まる雄大な世界への期待が高まります。三人ともひとつひとつのフレーズを慈しむように、実に細やかに表情づけを施しながら演奏しており、息をのむような美しい瞬間が随所に現れます。それでいて、作品の雄大なスケール感を感じさせる、音楽の広がり具合も見事。奏者の懐の深さゆえの余裕のある出来栄えです。スケルツォでの弾むリズム、緩徐楽章での弦が織り成す美しいレガートは絶品です。終楽章の華やかなコーダは圧倒的です。室内楽史に燦然と輝く名曲の、決定的な名演がここに新たに誕生しました!(キングインターナショナル)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第6番 変ホ長調 op.70-2
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番《大公》変ロ長調 op.97
アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ/ Alois Graff, 1828 頃 エドウィン・ボインクによる修復、メルニコフ蔵)
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/ 1704 年ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」)
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ/ Geoffredo Cappa 1696 年)
録音:2011 年9 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)
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