マーク・ターナー ECM初リーダー作『Lathe of Heaven』
「コルトレーン以来最も影響力のあるサックス・プレイヤー」との評判のマーク・ターナー、ECM初リーダー作品『Lathe of Heaven』。
アヴィシャイ・コーエン(tp)、ジョー・マーティン(b)、マーカス・ギルモア(ds)と強力メンバーが参加!
SF小説やミステリーが大好きだというターナーが付けた本作のタイトルは、『ゲド戦記』の作者として知られるアメリカの女性小説家アーシュラ・クローバー・ル=グウィンの1971年のSF小説『天のろくろ』から引用。文学や人間関係がターナーのミュージシャンとしての個性を大きく広げ、それが彼の音楽へも大きな影響を与えています。ほかに『ナイツ・ドーン』3部作のSF作家ピーター.F.ハミルトン、マイルス・デイヴィスやウェイン・ショーター、さらにスティーヴィー・ワンダーなどの影響も。
全曲オリジナルによる本作のハイライトの1つは、2曲目の“Year of the Rabbit”で、2012年にECMからリリースしたFLYの『Year of the Snake』の続編ともいえる1曲です。また6曲目の“Brother Sister”はFLYの同作品に入っていた同曲の新しいヴァージョン。FLY同様に、ギターやピアノなどのコード楽器のいないカルテットですが「コードがない分、自由が増えるのと同時に各プレイヤーは責任も増えるんだ。こういうバンドになるとハーモック的にもリズム的にもサウンド的にもそれぞれが自分で制限をかけて音楽的にみんなで強いものにしていかないといけないんだ。」とターナーが語る作品です。
【パーソネル】
Mark Turner(ts)
Avishai Cohen(tp)
Joe Martin(double-bass)
Marcus Gilmore(ds)
【収録曲】
1. Lathe of Heaven 6:40
2. Year of the Rabbit 12:20
3. Ethan’s Line 8:01
4. The Edenist 8:11
5. Sonnet for Stevie 12:57
6. Brother Sister 10:09
Recorded June 10-12, 2013 / Avatar Studios, NY