91歳を超えて、なお進化・深化を続ける巨匠スクロヴァチェフスキによるブルックナー第0
ブルックナーの若書きであり、習作的な意味合いの強い第0番の交響曲をスクロヴァチェフスキは1999年に、ザールブリュッケン放送交響楽団を振って、当時の Arte Nova レーベルにレコーディングしております(現Oehms)。15年の時を経ての読売日響とのライヴ・レコーディングは、精緻を極めた超優秀録音によって、スコアの隅々にまで光を当てた老巨匠の練達の棒が、めったに耳にすることのないシンフォニーのまったく新しい姿を見せてくれます。まさに第0番の魅力を世に知らしめる代表盤となるのではないでしょうか。
アーティストプロフィール
【スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ】
1923年10月3日、ポーランドのリヴォフ(現在はウクライナ領)に生まれる。
数々の歌劇場・オーケストラ、コンクールを経て、現在はミネソタ管の桂冠指揮者のほかザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者でもある。アメリカ国籍を得て、今はミネアポリス在住。
ブルックナーの指揮では世界的に定評があり、ブルックナー交響曲の解釈でマーラー・ブルックナー協会から金メダルも授与されている。ザールブリュッケン放送響との「ブルックナー交響曲全集」は世界中で賞賛され、「カンヌ・クラシック大賞2002(19世紀管弦楽作品部門)」を受賞している。
読売日響とは1978年に初共演して以来、2000年、02年、05年と演奏を重ね、同年末には「第九」を指揮。07年4月~10年3月、第8代常任指揮者の重責を担い、10年4月、桂冠名誉指揮者に就任した。読売日響とのレコーディングでは、ブルックナー、ブラームス、R.シュトラウス、ショスタコーヴィチなどのCDをリリースし、いずれも高い評価を獲得している。
【演奏】
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮
読売日本交響楽団
【ライヴ録音】
2014年10月9日、サントリーホール
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2015年01月20日 15:30