テンシュテット&ハンブルク北ドイツ放送響~マーラーの第5交響曲1980年ライヴ!
掲載: 2015年01月26日 12:40

ギュンター・ヴァント・エディションやエディション・シュターツカペレ・ドレスデンなど、価値あるライヴ演奏の復刻を成し遂げた実績のある、Profilの社主ギュンター・ヘンスラー氏がまたしてもやってくれました。
2015年春、レーベル創設11年目に突入したProfilの始動する大型企画は、クラウス・テンシュテットが北ドイツ放送響を指揮したライヴ・シリーズ。そのテンシュテットといえば、やはりマーラーということで、記念すべき第1弾にふさわしく、交響曲第5番と「亡き子をしのぶ歌」という最高のカップリングでのリリースとなります。
「テンシュテット=マーラー」を不動のものとしたロンドン・フィルとの交響曲全集録音がスタートしたのは1977年のことですが、第1番に次いで、チクルス最初期の1978年にレコーディングされたのが第5番でした。第5番は巨匠得意のナンバーだけに録音も多く、同じくロンドン・フィルを指揮した、1984年来日公演時の大阪、1988年のロンドンと、もっとも相性の良かった手兵ならではの燃焼度の高いライヴ録音もよく知られていますが、テンシュテットが北ドイツ放送響の音楽監督に就任した翌年の1980年に、本拠ハンブルクのムジークハレ(現ライスハレ)でおこなったこのライヴには格別の意味があります。
テンシュテットが1976年に南西ドイツ放送響を指揮した第4交響曲の例をみればあきらかなように、ここでは地元ドイツの楽団を得た強みがすみずみまで表れており、絶望的な暗さの葬送行進曲、激烈に荒れ狂う第2楽章までの第1部と、アダージェットに代表される甘美な調べや、輝かしい歓喜のフィナーレとの極端なコントラストを描く上で、恐るべき効果を生み出しています。
マーラー歌いとして名高いファスベンダーをソリストに迎えた「亡き子をしのぶ歌」は、1980年キールでのライヴ録音。こちらもテンシュテットの個性が強烈に刻印された内容で、濃厚な情念表現を基調するアプローチのもと、ファスベンダーが陰影豊かな歌唱をじっくりと聴かせてくれます。
(キングインターナショナル)
【収録曲】
マーラー:
1.交響曲第5番嬰ハ短調
2.歌曲集「亡き子をしのぶ歌」
【演奏】
ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)
ハンブルク北ドイツ放送交響楽団(現NDR交響楽団)
クラウス・テンシュテット(指揮)
【録音】
1980年5月19日 ハンブルク、ライスハレ(ライヴ)(1)
1980年11月11日 キール、キーラー・シュロス(ライヴ)(2)
【参考】交響曲第5番のトラックタイム
北ドイツ放送響(1980ライヴ)=当CD
ⅰ.13:34+ⅱ.15:13+ⅲ.18:00+ⅳ.10:54+ⅴ.15:22=73:03
ロンドンpo(1978セッション)
ⅰ.13:44+ⅱ.15:10+ⅲ.18:05+ⅳ.11:50+ⅴ.16:15=75:04
ロンドンpo(1984ライヴ)
ⅰ.14:41+ⅱ.15:38+ⅲ.18:09+ⅳ.12:24+ⅴ.15:15=76:07
ロンドンpo(1988ライヴ)
ⅰ.13:38+ⅱ.15:25+ⅲ.18:05+ⅳ.11:21+ⅴ.14:52=73:21
カテゴリ : ニューリリース