フィンランドの俊英、ストゥールゴールズChandos第2弾~ニールセン:交響曲全集(3枚組)
「交響曲第8番」のためと考えられているスケッチから復元された「3つのフラグメント」を収録したシベリウス:交響曲全集(CHAN10809)で北欧ファンの話題を攫った俊英ヨン・ストゥールゴールズ(ストルゴー)。ツィンマーマンのシベリウス:ヴァイオリン協奏曲再録(Ondine/ODE1147)でバックを務めたのは、彼とその手兵ヘルシンキ・フィルであったことは、ファンのみぞ知る事実でしょう。そんなストゥールゴールズと首席客演指揮者を務めるBBCフィルハーモニックとのChandosレーベル第2弾は、今年生誕150年を迎えるニールセンの交響曲。しかも全集での登場です。
元々北欧のマイナー、現代音楽を得意としてきたストゥールゴールズの指揮は、スケール感の大きな響きと、徹底した緻密な音の構築が売り。(シベリウスの2番などでの各楽器を際立たせる指示により、デフォルメを不要としながらもハッキリとした印象を残す演奏は、一度は耳にしていただきたいもの)今回のニールセンは、生誕150周年に向けて、BBC3やブリッジウォーター・ホール、「ニールセン&シベリウス音楽祭」などで演奏してきた得意演目。機能性が光る作品群だけにシベリウス以上の衝撃を与えてくれることでしょう。
『ニールセン:交響曲全集』
【曲目】
交響曲第1番ト短調Op.7,FS.16
交響曲第2番 Op.16,FS.29「4つの気質」
交響曲第3番 Op.27,FS.60「おおらかな交響曲」†
交響曲第4番Op.29,FS.76「不滅」*
交響曲第5番 Op.50,FS.97§
交響曲第6番FS.116「素朴な交響曲」
【演奏】
ヨン・ストゥールゴールズ(指揮)
BBCフィルハーモニック
ジリアン・キース(ソプラノ)†
マーク・ストーン(バリトン)†
ポール・ターナー(ティンパニ)*
ゲライント・ダニエル(ティンパニ)*
ジョン・ブラッドベリー(クラリネット)§
ポール・パトリック(サイド・ドラム)§
【録音】
2012年~2015年 メディアシティUK(サルフォード、イギリス)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2015年04月30日 17:45