長らく廃盤だったペーター・マークのメンデルスゾーン交響曲全集が新マスタリングで復活!
鬼才ペーター・マークの不滅の名盤。メンデルスゾーン:交響曲全集が復活。この全集でまず感銘を受ける点は、とにかくマークという芸術家は水捌けの良い音楽を作るということに尽きる。マークは、非常に細かい独自の指示をする指揮者であるが、その目的は淀みのない進行、濁りのない音色、雑然とした部分の排除に特化している。例えば、交響曲第2番は、合唱を伴う大きな規模の曲でマーラーの一千人の交響曲の先駆け的な存在とも尊敬されると同時に、捉えどころのない抽象的な交響曲とも批判される楽曲である。しかし、マークの優れた手腕に掛かると、この曲は宗教曲のスタイルを借りた起承転結のはっきりした交響曲として聴き手に届くから不思議である。これこそマークの指揮法の魔術と言えよう。
(ライナーノートより)
※完全限定発売です。日本語解説付。
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2016年03月18日 20:00