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〈入荷しました〉ミュンシュのブラームス/交響曲&協奏曲ライヴ録音集(5枚組)

ミュンシュのブラームス・ライヴBOX

ドイツ系の名指揮者ミュンシュにとって重要なレパートリーだったブラームス。特に第1番と第2番の交響曲は偏愛と言っても良いほど、演奏を繰返しました。第1番は、ステレオ録音でもあり、音の出が威圧的とも言える迫力満点のもので、聴き疲れするほどの充実。第2番はお得意のもので、濃厚なロマン的表現、トランペットの強奏はワーグナーのようです。ミュンシュと言えば必殺のフェルマータ延ばしですが、ここでも楽しめます。第4番は珍しくロスフィルに客演したもので、これもステレオ収録。フルトヴェングラー張りのテンポ変化、逆上的な感情の迸りが聴きものです。第1楽章終了時に盛大な拍手が起きています。シゲティとのヴァイオリン協奏曲は、有名な演奏です。ここではミュンシュは落ち着いた品格ある伴奏を聴かせてくれます。二重協奏曲のソリストは感傷的なヴァイオリンの音色がたまらないフランチェスカッティ、さらにチェロのメイズはフィラデルフィア管、ボストン響の首席を務めた名手です。メイズのチェロは今(2016年)現在ヨーヨー・マが愛奏していることでも知られます。しかし当演奏の主役はやはりミュンシュで、ピアノ三重奏曲におけるピアニストの役割として豪快な演奏スタイルで聞き手を圧倒します。如何にも熱してカッとなった感のあるゼルキンとのピアノ協奏曲第1番も楽章ごとに拍手が起こる名演。リヒテル初のアメリカ演奏旅行でタッグを組んだ第2協奏曲では、お互いが肉を切らせて骨を断つかのようです。凄まじい対抗心を隠そうともせず、芸術家としてのプライドを競います。いやはやこの時代のアメリカは音楽家も聴衆も熱かったと申せましょう。聴きやすく作為のないMEMORIES入魂のリマスタリングです。
(ミューズ貿易)

【曲目】
ブラームス
交響曲第1番(1961年11月7日ステレオ)
交響曲第2番(1955年9月30日)
交響曲第4番(1966年2月3日ステレオ)
ヴァイオリン協奏曲(シゲティ、1954年12月31日)
二重協奏曲(フランチェスカッティ、メイズ、1956年4月13日)
ピアノ協奏曲第1番(ゼルキン、1956年1月20日)
ピアノ協奏曲第2番(1960年11月1日)
ハイドン変奏曲(1953年11月21日)
大学祝典序曲(1957年12月6日)

【演奏】
シャルル・ミュンシュ指揮
ボストン交響楽団
ロスアンジェルス・フィル(ブラームス第4番のみ)
全てライヴ録音

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2016年03月25日 16:00