4曲が初出音源~ギーレン指揮のブルックナー交響曲第1番-第9番(10枚組)
2017年に生誕90年を迎えるドレスデン生まれの指揮者ミヒャエル・ギーレン(1927-)。これを記念して制作された集大成BOXの第2弾は、彼が最も得意とするブルックナーの交響曲全集です。第1集(SWR90017CD)では、バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの5人の作品が収録されていて、こちらも「切れ味鋭い」とされる彼の持ち味が存分に堪能できるものでしたが、このブルックナーはまた別格です。彼にとってはブルックナーは大切なレパートリーであり、1960年台から始めた放送録音でも、最初からその交響曲の何曲かが取り上げられています。ギーレンは長い期間をかけてその解釈に磨きをかけ、使用するスコアも標準的なヴァージョンではなく、その時点で最も「音楽的に面白い」ものを選択、もちろん曲に対するアプローチも彼の特徴(怜悧さ、精緻な響きの探求など)を備えたものです。このBOXには1968年の第2番から2013年の第9番までと、およそ45年に渡るギーレンの演奏の変遷が刻まれています。
(ナクソス・ジャパン)
【収録内容】
アントン・ブルックナー:交響曲第1番~第9番
【演奏】
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団(第1番、第3番~第9番)
ザールブリュッケン放送交響楽団(第2番)
【曲目】
<CD1>
交響曲第1番 ハ短調 WAB101(ウィーン版) ※初出録音
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団
[録音:2009年1月25日 フライブルク・コンツェルトハウス(ライヴ)、2009年1月29日 グラン・カナリア・アウディトリオ“アルフレード・クラウス”]
<CD2>
交響曲第2番 ハ短調 WAB102(1877年 第2稿) ※初出録音
ザールブリュッケン放送交響楽団
[録音:1968年3月14,15日 ザールブリュッケン(スタジオ)]
<CD3>
交響曲第3番 ニ短調 WAB103(1876/1877年 第2稿)
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団
[録音:1999年5月3~5日 バーデン・バーデン、フェストシュピールハウス(スタジオ)]
<CD4>
交響曲第4番 変ホ長調 WAB104(1874年 第1稿)
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団
[録音:1994年4月12~15日 バーデン・バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ(スタジオ)]
<CD5>
交響曲第5番 変ロ長調 WAB105(1878年 オリジナル・ヴァージョン)
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団
[録音:1988年12月8~10日,1989年11月9~10日 カールスルーエ、ブラームス・ザール(スタジオ)]
<CD6>
交響曲第6番 イ長調 WAB106(1881年 オリジナル・ヴァージョン)
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団
[録音:2001年3月29日 フライブルク、コンツェルトハウス(スタジオ)]
<CD7>
交響曲第7番 ホ長調 WAB107(1883年 オリジナル・ヴァージョン)
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団
[録音:1986年12月15,16日 バーデン・バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ(スタジオ)]
<CD8~9>
交響曲弟8番 ハ短調 WAB108(1887年版 第1稿) ※初出録音
(CD8:第1楽章~第3楽章 / CD9:第4楽章 収録)
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団
[録音:2007年6月2日 バーデン・バーデン、フェストシュピールハウス(ライヴ)]
<CD10>
交響曲第9番 ニ短調 WAB109(オリジナル・ヴァージョン) ※初出録音
バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団
[録音:2013年12月20日 フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)]
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2016年05月12日 12:30