リッチの英米デッカ音源を集めた廉価BOX『ザ・ヴァイオリン・ヴィルトゥオーソ』(13枚組)
アメリカを代表する名ヴァイオリニスト、ルッジェーロ・リッチ(1918年7月24日-2012年8月6日)が英Decca、および米Deccaに残した音源がセレクトされています。
わずか10歳でヴィエニャフスキやヴュータンを弾いてデビューしたリッチは、早くから神童として活躍し、晩年に至るまで長いキャリアを誇った偉大なるヴァイオリニストでした。そのレパートリーの広さ、レコーディング数の多さは特筆に価するものです。
1930年代にベルリンに留学し、ゲオルク・クーレンカンプやアドルフ・ブッシュに師事。1950年に、このBOXにも収録されていて、彼の代名詞とも言えるパガニーニの“24のカプリース”のオリジナルの形(無伴奏)での最初の録音を行っています。
パガニーニやサラサーテの技巧曲を得意とするとともに、バッハ、ベートーヴェン、ブラームスにも正統的な解釈を聴かせた彼は、その楽器本来の美しい音色と華麗なるテクニック、伝統的な様式美を伝える演奏スタイルにおいて傑出したヴァイオリニストでした。
(タワーレコード)
収録内容一覧
※録音年代、stereo、monoの表記、及び原盤につきましてはメーカー提供資料に基づいていますが、一部不明部分は各種ディスコグラフィより補完しています。あらかじめご了承くださいませ。
(タワーレコード)
【CD1】
ヴィヴァルディ
ヴァイオリン協奏曲集“四季”
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリンと指揮)
ストラディヴァリウス室内管弦楽団
[録音]1964年7月、stereo 米デッカ原盤
【CD2】
J.S.バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調 BWV.1003
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調 BWV.1005
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調 BWV.1006
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
[録音]1967年2&7月、stereo 米デッカ原盤
【CD3】
パガニーニ
24のカプリース Op.1
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
[録音]1950年、ジュネーヴ、ヴィクトリアホール、mono 英デッカ原盤
【CD4】
パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番イ短調 Op.7 “ラ・カンパネッラ”
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.20
マックス・ルドルフ(指揮)
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
シンシナティ交響楽団
[録音]1964年10月、stereo 米デッカ原盤
J.S.バッハ
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV.1004
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
[録音]1967年7月、stereo 米デッカ原盤
【CD5】
パガニーニ
ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調 Op.6
ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調 Op.7 “ラ・カンパネッラ”
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
アンソニー・コリンズ(指揮)
ロンドン交響楽団
[録音]1955年2月、ロンドン、キングズウェイホール、mono 英デッカ原盤
ラヴェル:ツィガーヌ
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
エルネスト・アンセルメ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
[録音]1959年3月、ジュネーヴ、ヴィクトリアホール、stereo 英デッカ原盤
【CD6】
ブラームス
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ジュリアス・カッチェン(ピアノ)
[録音]1956年7月、ロンドン、デッカ・スタジオ、mono 英デッカ原盤
【CD7】
チャイコフスキー
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
メンデルスゾーン
ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ジャン・フルネ(指揮)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
[録音]1974年8月、ヒルフェルスム、AVROスタジオ、stereo 英デッカ原盤(フェイズ4)
【CD8】
サラサーテ
カルメン幻想曲 Op.25
ツィゴイネルワイゼン Op.20
サン=サーンス
ハバネラ Op.83
序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ピエロ・ガンバ(指揮)
ロンドン交響楽団
[録音]1959年9月、ロンドン、キングズウェイホール、stereo 英デッカ原盤
ラロ
スペイン交響曲ニ短調 Op.21
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
エルネスト・アンセルメ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
[録音]1959年3月、ジュネーヴ、ヴィクトリアホール、stereo 英デッカ原盤
【CD9】
R.シュトラウス
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
カルロ・ブソッティ(ピアノ)
[録音]1953年6月、ロンドン、デッカ・スタジオ、mono 英デッカ原盤
ウェーバー
6つのヴァイオリン・ソナタ Op.10a
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
カルロ・ブソッティ(ピアノ)
[録音]1954年2月、ロンドン、デッカ・スタジオ、mono 英デッカ原盤
【CD10】
ヒンデミット
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.31-1
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.31-2
プロコフィエフ
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.115
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
[録音]1960年4月、ロンドン、キングズウェイホール、stereo 英デッカ原盤
ハチャトゥリアン
ヴァイオリン協奏曲ニ短調
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
アナトール・フィストゥラーリ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]1956年7月、ロンドン、キングズウェイホール、mono 英デッカ原盤
【CD11】
クライスラー
プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
フランクールの様式によるシチリアーナとリゴドン
クープランの様式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ
ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
コレッリの主題による変奏曲
レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース~無伴奏ヴァイオリンのための
ウィーン奇想曲 Op.2
中国の太鼓 Op.3
愛の喜び
愛の悲しみ
美しきロスマリン Op.55-4
ジプシーの女
オールド・リフレイン
カルティエの様式によるシャス
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ブルックス・スミス(ピアノ)
[録音]1961年9月、ニューヨーク、stereo 米デッカ原盤
【CD12】
パガニーニ
魔女たちの踊り Op.8~ジュスマイアーのバレエ“ベネヴェントのくるみの木”の歌による変奏曲(クライスラー編)
ロッシーニの“エジプトのモーゼ”の主題による幻想曲
無窮動 Op.11
パイジェッロの“水車小屋の娘”の「ネル・コル・ピウ(虚ろな心)」による変奏曲 Op.38
“ゴッド・セイヴ・ザ・キング”による変奏曲 Op.9
ラ・カンパネッラ(コハンスキー編)~ヴァイオリン協奏曲第2番より
ヴァイオリンとギターのためのソナタ ホ短調 Op.3-6
ロッシーニの“タンクレーディ”のアリア「こんなに胸騒ぎが」による序曲と変奏 Op.13(クライスラー編)
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ルイス・パーシンガー(ピアノ)
[録音]1954年2月、ロンドン、デッカ・スタジオ、mono 英デッカ原盤
ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテッラ Op.16
エルガー:気まぐれな女 Op.17
ヴェチェイ:カプリース第1番 “風”
クロル:ヴァンジョーとフィドル
ショパン:ノクターン第20番 嬰ハ短調(ミルシティン編)
スメタナ:わが故郷より第2番 アンダンティーノ
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
アーネスト・ラッシュ(ピアノ)
[録音]1958年5月、ロンドン、デッカ・スタジオ、stereo 英デッカ原盤
【CD13】
サラサーテ
スペイン舞曲集(全8曲)
バスク奇想曲 Op.24
序奏とタランテッラ Op.43
ツィゴイネルワイゼン Op.20
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
ルイス・パーシンガー(ピアノ)
[録音]1952年1月、ロンドン、デッカ・スタジオ、mono 英デッカ原盤
サラサーテ:ホタ・アラゴネーサ Op.27
スーク:ブルレスカ Op.17-4
アクロン(ジンヴァリスト編):ヘブライの旋律 Op.33
フバイ:そよ風 Op.30-5
モシュコフスキー(サラサーテ編):ギター Op.45-2
バッツィーニ:幻想的スケルツォ “妖精の踊り”Op.25
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
アーネスト・ラッシュ(ピアノ)
[録音]1958年5月、ロンドン、デッカ・スタジオ、stereo 英デッカ原盤
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2016年11月22日 00:00