鈴木雅明&BCJによるJ.S.バッハ:世俗カンタータ第8集(SACDハイブリッド)
BCJの世俗カンタータの第8集は、ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世のために書かれた2篇で《汝の果報を称えよ、祝福されしザクセンよ》BWV215と《静かに流れよ、たわむれる波よ》BWV206が収録されました。今回も充実のソリスト陣が魅力のひとつで、澄み切った美しい声が魅力のハナ・ブラシコヴァや実力派バス歌手ロデリック・ウィリアムズなど満を持してのキャスティングです。
《汝の果報を称えよ、祝福されしザクセンよ》は、ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世のライプツィヒ訪問に際して、同地の学生の依頼により書かれた作品です。テクストには当時の政治情勢の反映が見られます。
一方、《静かに流れよ、たわむれる波よ》は1734年の侯の誕生日に上演されるべく書かれましたが、侯のライプツィヒ訪問が早まったため、36年に延期され上演された作品です。ポーランド、ザクセン、オーストリア、ライプツィヒのそれぞれの流れる4河川をヴァイクセル河(バス)、エルベ河(テノール)、ドナウ河(アルト)、プライセ河(ソプラノ)が擬人化されて登場する音楽劇です。
(キングインターナショナル)
【曲目】
J.S.バッハ:
カンタータ「汝の果報を称えよ、祝福されしザクセンよ」BWV215
カンタータ「静かに流れよ、たわむれる波よ」BWV206
【演奏】
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
青木洋也(アルト)
チャールズ・ダニエルズ(テノール)
ロデリック・ウィリアムズ(バス)
【録音】
2016年2月、彩の国さいたま芸術劇場(セッション録音)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2017年04月07日 00:00