フリッツ・ブッシュ『アット・グラインドボーン~モーツァルト:ダ・ポンテ・オペラ集』(限定盤)
最良のマスターより新たにマスタリング!
20世紀前半のドイツにおける最高の指揮者の一人、フリッツ・ブッシュ。ヴァイオリニストのアドルフ・ブッシュ、チェリストのヘルマン・ブッシュの兄としても知られています。ケルン音楽院でシュタインバッハに学び、1912年にアーヘン市立歌劇場の音楽監督に就任、第一次世界大戦中は従軍するも、終戦後の1918年まで在籍し、数多くのオペラを上演します。その後はシュトゥットガルト歌劇場で、ヒンデミットやプフィッツナーなどの同時代の作曲家の作品をレパートリーに組み込み、ワーグナーの「指環」では革新的なアプローチを行うなど、様々な試みを行い、1922年からはドレスデン国立歌劇場の音楽監督に就任。ここでもリヒャルト・シュトラウスやブゾーニ、ヒンデミットの最新作を次々と初演します。しかし、ナチスが台頭した1933年にドイツを出国し、ブエノスアイレスでマタイ受難曲のアメリカ初演を行い、また北欧でも活躍し、その人気に目をつけた英国の富豪ジョン・クリスティ(グラインドボーン音楽祭の創立者)の招きにより、その翌年1934年からは亡くなるまでグラインドボーン音楽祭の音楽監督を務めます。このBOXでは就任した直後の「フィガロ」から1951年の「イドメネオ」まで4演目の5つの録音が収録されており、当時の熱気が伝わる興味深いBOXとなっています。アーカイブに残された最良のSP、マスタテープより、2017年最新リマスターが施されております。
(ワーナー・ミュージック)
【収録予定曲/歌手/録音】
モーツァルト:
【CD1-2】歌劇『フィガロの結婚』K.492(全曲)
ヴィリ・ドムグラーフ=ファスベンダー(フィガロ), オードリー・マイルドメイ(スザンナ), ロイ・ヘンダーソン(伯爵), アウリッキ・ラウタヴァーラ(伯爵夫人), ルイゼ・ヘレッツグルーバー(ケルビーノ), コンスタンス・ウィリス(マルチェリーナ), ノーマン・アリン(バルトロ), 他, [録音]1934年6月6日、1935年6月24&28日、グラインドボーン劇場でのライヴ/
【CD3-4】歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』K.588(全曲)
アイナ・スーエズ(フィオルディリージ), ルイゼ・ヘレッツグルーバー(ドラベッラ), ヘドル・ナッシュ(フェルランド), ヴィリ・ドムグラーフ=ファスベンダー(グリエルモ), ジョン・ブラウンリー(ドン・アルフォンソ), イレーネ・アイジンガー(デスピーナ) [録音]1935年6月25日 - 28日、グラインドボーン劇場でのライヴ/
【CD5-7】歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527(全曲)
ジョン・ブラウンリー(ドン・ジョヴァンニ), アイナ・スーエズ(ドンナ・アンナ), ルイーゼ・ヘレツグルーバー(ドンナ・エルヴィーラ), サルヴァトーレ・バッカローニ(レポレッロ), コロマン・フォン・パタキー(ドン・オッターヴィオ), デイヴィッド・フランクリン(騎士長), オードリー・マイルドメイ(ツェルリーナ), ロイ・ヘンダーソン(マゼット) [録音]1936年6月29日 - 7月5日、グラインドボーン劇場でのライヴ/
【CD8】歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』K.588(ハイライト)
セーナ・ユリナッチ(フィオルディリージ), ブランチ・スバム(ドラベッラ), リチャード・ルイス(フェルランド), エーリヒ・クンツ(グリエルモ), マリオ・ボリエッロ(ドン・アルフォンソ)[録音]1950年6月12, 14, 15日, インドボーン劇場でのライヴ/
【CD9】歌劇『イドメネオ』K.366(ハイライト)
リチャード・ルイス(イドメネオ), アレクサンダー・ヤング(イダマンテ), セーナ・ユリナッチ(イリア), ドロシー・マクニール(エレットラ), 他, [録音]1951年7月2 - 3日, ロンドン、アビーロード・スタジオ(セッション)/
[ボーナストラック] 歌劇『魔笛』K.620 より 弁者の台詞「偉大なるザラストロ…」
カール・エバート(弁者)[録音]1936年6月30日, インドボーン劇場でのライヴ(音源提供:BBC)
【演奏】フリッツ・ブッシュ(指揮) グラインドボーン祝祭管弦楽団&合唱団
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2017年05月24日 00:00