ルッジェーロ・リッチの1959年英デッカ録音『パガニーニ:カプリス全曲』がLP2枚組で復活!
イタリア系アメリカ人の名ヴァイオリニスト、ルッジェーロ・リッチ(1918~2012)が腕が鳴るようなテクニックと金糸のように繊細で輝かしい音色を駆使して演奏会やサロンで好んで弾いたパガニーニのカプリス集。筆者も1990年代のあるサロン・パーティで、彼が目にもとまらぬ速さで演奏するカプリス第1番を至近距離で聴き、大いに驚き、そして楽しんだことがあります。得意曲目だけに複数の録音が残っていますが、演奏、録音とも最高なのが1959年の英デッカへのステレオ録音です。1960年に発売されたオリジナルLPは70分超の演奏を1枚に収めた長時間カッティング(英デッカ SXL2194)でしたが、今回は2枚組のゆったりカッティングで音質向上しています!ユニバーサル・ミュージックのオリジナル・マスターテープを使用し、アナログ・マスタリングとカッティングはエミール・ベルリナー・スタジオの名エンジニア、ライナー・メイラード(1960~)が担当しています。
(タワーレコード)
【収録曲目】
パガニーニ:24のカプリス
【演奏】
ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)
【録音】
1959年、ステレオ(英デッカ原盤)
ルッジェーロ・リッチ プロフィール
1918年7月24日、米カリフォルニア州サンブルーノ生まれのヴァイオリン奏者。父親の手ほどきでヴァイオリンを始めた後、ルイス・パーシンガーに師事。28年の10歳の時にサンフランシスコでデビューして神童として話題となると、その後カーネギー・ホールでのデビューも成功。30年代にベルリンに留学してゲオルク・クーレンカンプらの薫陶を受け、40年代以降は現代音楽作曲家の作品の世界初演を積極的に行なう。ソリストとして70年以上にわたり活躍するほか、教師として多くの大学で後進を指導。強靭なテクニックと火花の散るような超絶技巧が魅力で、特にパガニーニやサラサーテを得意とした。2012年8月6日、心不全で死去。94歳没。
(音楽出版社)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) クラシックLP
掲載: 2017年06月15日 00:00