10月6日はバドゥラ=スコダ90歳の誕生日!自身の選曲によるウェストミンスター録音集(20枚組)
10月6日はバドゥラ=スコダ90歳の誕生日!
自身の選曲による90歳記念ウェストミンスター録音集
デムスとのシューベルト:軍隊行進曲第2番&第3番は世界初出!
《パウル・バドゥラ=スコダ・エディション》好評発売中
パウル・バドゥラ=スコダ(1927~)が世界的に有名となるきっかけとなった、1950~60年代の米Westminsterへの録音(一部ステレオ録音)が一挙に復活しました。一部、マイナーレーベルから盤起しなどで発売された音源もありましたが、今回はWestminsterのマスターテープを受け継いだDGからの発売なので、音質は飛躍的に良くなっています!
また、ユニバーサルIMSのインフォにはすべてWestminster録音のように書いてありましたが、CD20に入っている盟友デムスとの『シューベルト/4手のためのピアノ作品集』はれっきとしたDG録音で、1965年7月20日、ウィーンのシェーンブルン宮殿でのステレオ録音です。DGからはSLPM139107という品番で発売され、日本でもSLGM-1387という品番ですぐにLPレコードとして発売され、1980年代にはMGW-5128の品番で廉価盤LPとなり、多くのシューベルト・ファンに親しまれた名盤でした。
【参考】SLPM139107のジャケット・デザイン
ところがこのLP、輸入盤で「人生の嵐」と「軍隊行進曲第1番」のみが一度CD化されただけで、なぜかずっと未CD化の状態が続いていました(実はタワー企画盤の候補にも入っていました!)。ようやく約35年振りにアルバムの曲目が揃って楽しめるようになりました。しかもLPに未収録だった、「軍隊行進曲第2番&第3番」が、このCDで初披露されています!作品、演奏、録音ともに瑞々しく、まさに「珠玉の1枚」と言える名盤です。
(タワーレコード)
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D.オイストラフ&バドゥラ=スコダによるモーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ撰集(2枚組)
旧ソ連の巨匠オイストラフ(1908~1974)は、19歳も年下のバドゥラ=スコダのモーツァルト解釈に一目おき、彼の著書「モーツァルト 演奏法と解釈」を読み、自らの演奏に活かしていました。そして晩年にはデュオを組んで、演奏会を開くまでに親しくなりました。このオイロディスクへの録音は、両巨匠の友情の記念碑であるとともに、モダン楽器&奏法による最も美しいモーツァルト演奏の一つとして知られているものです。アナログ黄金期の録音も美しく、心からおすすめしたいと思います。
(タワーレコード)
ウィーン生まれのピアニスト、パウル・バドゥラ=スコダは90歳を記念して、1951年から1965年にウェストミンスターに行った録音を自身で選曲し、20枚組のCDにまとめました。そのうち18アルバムは初めてDGにてCD化。アビー・ロード・スタジオにおいてオリジナル・テープから新リマスタリングされ、当時の貴重な演奏が鮮やかに蘇っています。収録されている協奏曲、独奏曲そして室内楽曲で、私たちはこのアーティストの技術的能力の高さに加えて学者らしい深い解釈に裏打ちされた、芸術に対する誠実さを目の当たりにすることができます。
音楽評論家や音楽通によると、この優れたオーストリアのピアニスト、パウル・バドゥラ=スコダがコンサートの舞台で国際的に賞賛されるまでに至る様子は流星のごとくであったということです。ウィーン音楽院に入学後2年でオーストリア音楽コンクールに優勝し、エトヴィン・フィッシャーに師事することになり、その2年後ヴィルヘルム・フルトヴェングラーとヘルベルト・フォン・カラヤンがバドゥラ=スコダの傑出した才能に気づくこととなり、彼を演奏に誘いました。そして文字通り一夜でこの若いウィーンっ子は世界中に知られるアーティストとなったのです。それ以来、バドゥラ=スコダは主要な世界の音楽祭の常連であり、歓迎されるゲストであり、世界の多くの一流のオーケストラのソリストとして活躍しました。ジョージ・セル、カール・ベーム、ロリン・マゼール、ズービン・メータ、サー・チャールズ・マッケラス、サー・ゲオルグ・ショルティ、ケント・ナガノ、そしてジョン・エリオット・ガーディナーなど、名だたる指揮者たちと共演しました。そしてキャリアを重ね、今年10月に90歳の誕生日を迎えます。
(ユニバーサルIMS)
収録予定
《CD 1》
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲
1) 第1番ハ長調Op.15、2) 第2番変ロ長調Op.19
ヘルマン・シェルヘン(指揮) ウィーン国立歌劇場管弦楽団
【録音】1952年(1)、1953年(2) モノラル
《CD 2》
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲
1) 第3番ハ短調Op.37、2) 第4番ト長調Op.58
ヘルマン・シェルヘン(指揮) ウィーン国立歌劇場管弦楽団
【録音】1958年(1)ステレオ、1951年(2)モノラル
《CD 3》
1) ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73『皇帝』
2) チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
ヘルマン・シェルヘン(指揮)ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1)
エイドリアン・ボールト(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー・プロムナード管弦楽団(2)
【録音】1951年(1)、1955年(2)モノラル
《CD 4》
モーツァルト:ピアノ協奏曲
1) 第24番ハ短調K.491、2) 第27番変ロ長調K.595
フェリックス・プロハスカ(指揮)ウィーン交響楽団
【録音】1951年 モノラル
《CD 5》
モーツァルト:ピアノ協奏曲
1) 第20番ニ短調K.466、2) 第23番イ長調K.488
ミラン・ホルヴァート(指揮)ウィーン国立歌劇場管弦楽団
【録音】1956年 モノラル
《CD 6》
モーツァルト:ピアノ協奏曲
1) 第22番変ホ長調K.482、2) 第19番ヘ長調K.459
パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ&指揮)
ウィーン・コンツェルトハウス管弦楽団
【録音】1956年 モノラル
《CD 7》
ショパン:ピアノ協奏曲
1) 第1番ホ短調Op.11、2) 第2番へ短調Op.21
アルトゥール・ロジンスキ(指揮)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団
【録音】1954年 モノラル
《CD 8》
1) フランク:交響的変奏曲
2) リムスキー=コルサコフ:ピアノ協奏曲Op.30
3) スクリャービン:ピアノ協奏曲嬰へ短調Op.20
アルトゥール・ロジンスキ(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1, 2)
ヘンリー・スヴォボダ(指揮)ウィーン交響楽団(3)
【録音】1955年(1, 2)、1951年(3) モノラル
《CD 9》
J.S.バッハ:
1) トッカータ ハ短調BWV911
2) イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
パルティータ
3) 第5番ト長調BWV829
4) 第6番ホ短調BWV830
【録音】1957年(1, 2)、 1951年(3, 4) モノラル
《CD 10》
ブラームス:
1) ピアノ・ソナタ第3番へ短調Op.5
2) ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8
ジャン・フルニエ(ヴァイオリン)、アントニオ・ヤニグロ(チェロ)
【録音】1954年(1)、1953年(2) モノラル
《CD 11》
シューマン:
1) 交響的練習曲Op.13
2) 子供の情景Op.15
3) 謝肉祭Op.9
【録音】1954年(1, 2)、1950年(3)
《CD 12》
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ
1) 第8番ハ短調Op.13『悲愴』
2) 第14番嬰ハ短調Op.27 No.2『月光』
3) 第23番へ短調Op.57『熱情』
【録音】1952年 モノラル
《CD 13》
シューベルト:
1) 幻想曲ハ長調D.760(Op.15)『さすらい人幻想曲』
2) 楽興の時Op.94 D.780
3) 4つの即興曲Op.90 D.899
【録音】1964年(1, 2) ステレオ、1951年(3) モノラル
《CD 14》
ショパン:
1) 舟歌嬰ヘ長調Op.60
2) 幻想曲 Op.49
スケルツォ
3) 第1番ロ短調Op.20
4) 第2番変ロ短調Op.31
5) 第3番嬰ハ短調Op.39
6) 第4番ホ長調Op.54
7) 子守歌Op.57
【録音】1958年 ステレオ
《CD 15》
1) ブラームス:『2つのラプソディ』第2番ト短調Op.79 No.2
2) モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331―第3楽章:トルコ行進曲
ショパン:
3) ワルツ変ニ長調Op.64 No.1『小犬のワルツ』
4) 夜想曲変ニ長調Op.27 No.2
5) ウェーバー:舞踏への勧誘Op.65
6) シューベルト:『楽興の時』第3番へ短調D.780 No.3
7) リスト:『愛の夢』第3番変イ長調
8) ショパン:練習曲嬰ハ短調Op.25 No.7
9) ラヴェル:『クープランの墓』―トッカータ
10) リスト:ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調
11) ショパン:練習曲ホ長調Op.10 No.3
12) J.シュトラウス/シュルホフ:ピチカート・ポルカ
13) ベートーヴェン:ポロネーズ ハ長調Op.89
【録音】1957年(1-5)、1953年(6-13) モノラル
《CD 16》
ハイドン:ピアノ三重奏曲
1) 第1番ト長調Hob.XV:25『ジプシー』
2) 第4番ホ長調Hob.XV:28
3) シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調Op.99 D.898
ジャン・フルニエ(ヴァイオリン)
アントニオ・ヤニグロ(チェロ)
【録音】1953年(1)、1954年(2)、1952年(3) モノラル
《CD 17》
1) ハイドン:ピアノ三重奏曲第30番ニ長調Hob.XV:16
2) シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調Op.100 D.929
ジャン・フルニエ(ヴァイオリン)
アントニオ・ヤニグロ(チェロ)
【録音】1953年(1)、1951年(2) モノラル
《CD 18》
1) ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70 No.1『幽霊』
2) シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調D.667『ます』
ジャン・フルニエ(ヴァイオリン)、アントニオ・ヤニグロ(チェロ)(1)
バリリ四重奏団員(2)
【録音】1955年(1) モノラル、1958年(2) ステレオ
《CD 19》
モーツァルト:
1) 2台のピアノのためのソナタ ニ長調K.448
2) 4手のピアノのためのソナタ ヘ長調K.497
イェルク・デームス(ピアノ)との共演
【録音】1951年(1)、1950年(2) モノラル
《CD 20》
シューベルト:
1) アレグロ イ短調D.947『人生の嵐』
2) 4手のピアノのための幻想曲ヘ短調D.940
『軍隊行進曲』
3) 第1番ニ長調Op.51 No.1
4) 第2番ニ長調Op.51 No.2 世界初出
5) 第3番ニ長調Op.51 No.3 世界初出
6) ロンド イ長調D.951『大ロンド』
7) 『2つの性格的行進曲』ハ長調D.886 Op.121
イェルク・デームス(ピアノ)との共演
【録音】1965年 (DG録音) ステレオ
【演奏】パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)