リントゥ&フィンランド放送響によるフィンランドの作曲家セバスチャン・ファーゲルルンド作品集!(SACDハイブリッド)
ハンヌ・リントゥが指揮!RCOのコンポーザー・イン・レジデンス(2016-2017)も務めたファーゲルルンドの作品集
セバスチャン・ファーゲルルンド(1972-)は、フィンランドの作曲家。モダニズムの厳しさに対抗するかのような豊かな色彩と響きのスタイルで書かれた管弦楽作品や、ヴァイオリン協奏曲《光の中の暗黒》(BIS SA 2093)やファゴット協奏曲(BIS SA 2206)など、大きな規模と高度な技巧の協奏曲で知られ、2016年から2017年にかけてアムステルダム・コンセルトヘボウのコンポーザー・イン・レジデンスを務めました。
タンペレとベルゲンのフィルハーモニックの委嘱による《石造物》は、シャーマニズムの儀式のために造られたとされる建造物からインスピレーションを得て作曲された作品です。
風や水に吹き寄せられてできる《吹きだまり》は、フィンランド放送交響楽団とヨーテボリ交響楽団とガリシア交響楽団の共同委嘱作。暗い彩りの「ラルゴ・ミステリオーゾ」に始まる、ゆっくりしたテンポを基本とする音楽には、ベルイマンの映画を基に作曲したオペラ《秋のソナタ》(2014-16)のメロディも使われています。
ギターと管弦楽のための協奏曲《通過》は、「ギターの静かな音は管弦楽の響きにかき消されてしまう」ことをあえて強みと考えて作曲したという作品です。ギター奏者イスモ・エスケリネン(1971-)によって初演された独奏曲《Kromos》の素材が使われ、「モデラート・コン・アニマ」「インテンソ、リベラメンテ」「エスプレッシヴォ」「リトミコ」「ブリランテ」「インテンソ」の6つの楽章が切れ目なく演奏されます。
フィンランド放送交響楽団の首席指揮者を務めるハンヌ・リントゥ(1967-)は、デンマーク国立交響楽団を指揮して録音したソンライフ・ラスムセンの交響曲第1番《海洋の日々》がNOMUS(北欧音楽委員会)賞を受賞するなど、今日の音楽の解釈でも高い評価を獲得しています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
セバスチャン・ファーゲルルンド(1972-):
(1)吹きだまり~管弦楽のための(2017)
(2)石造物~管弦楽のための(2015)
(3)ギター協奏曲《通過》(2013)
【演奏】
ハンヌ・リントゥ(指揮)
フィンランド放送交響楽団
イスモ・エスケリネン(ギター)(3)
【録音】
2016年2月-3月(2)、2016年8月(通過)(3)、2017年6月(1)、ヘルシンキ・ミュージックセンター(フィンランド)[セッション録音]
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2017年12月18日 00:00