エマニュエル・アックスの世界初CD化を含む全RCA録音を集成!『コンプリートRCAアルバム・コレクション』(23枚組)
アメリカの名ピアニスト、エマニュエル・アックスは、1949年、ポーランドのリヴォフ(現ウクライナ)生まれ。幼少の頃、家族とともにカナダのウィニペグに移住。ジュリアード音楽院で学び、1974年の第1回アルトゥール・ルービンシュタイン国際コンクール優勝で一躍注目を集め、翌年にはヤング・コンサート・アーティスト・マイケル賞、1979年にはエイヴリー・フィッシャー賞を受賞しました。
アックスは、ピアノの詩人ショパンと同郷(ポーランド)で、その極められた美音と豊かな音楽性は、絶妙で繊細なタッチで表現しており、ショパン作品の理想的な担い手とも言われています。
1975~1987年までRCA専属契約を結び、ショパン、ベートーヴェン、ブラームスなどの王道的ピアノ作品を録音。その後、CBS(現ソニー・クラシカル)と専属契約し、ヨーヨー・マ、イツァーク・パールマン、アイザック・スターンらとの室内楽作品も数多く録音しており、多くの賞も受賞しています。
このボックスは、アックスの1975~1994年までにRCAから発売されたLP23枚分を収録。6枚分は初CD化となり、アナログマスターより24bit/192kHzリマスターされています。
協奏曲では、オーマンディ指揮フィラデフィア管とのショパン2曲、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」、プレヴィン指揮ロイヤル・フィルとのベートーヴェン全曲、レヴァイン指揮シカゴ響とのブラームス第1番にモーツァルトが4曲と、アックスの美質である類まれな美音が活きるレパートリーが選ばれています。
ソロでは、アックスが得意とするショパンの主要曲のほか、ベートーヴェン、シューマン、ラヴェルが含まれ、クリーヴランドやガルネリ四重奏団、ヨーヨー・マとの室内楽、ハーゲゴールとの歌曲も含まれています。
CD5の「マ・メール・ロワ」で第2ピアノを弾いている野崎洋子はアックス夫人です。
各ディスクはオリジナルジャケット・デザインの紙ジャケットに封入。オールカラーの別冊解説書には、詳細なディスコグラフィと新規ライナーノーツを掲載。
(ソニーミュージック)
『エマニュエル・アックス/コンプリートRCAアルバム・コレクション』
【収録予定曲】
<CD1>
1. ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
2. リスト:シューベルトの作品によるトランスクリプション集、 〔さすらい/水車屋と小川/愛の便り/聞け聞けひばり」〕
3. リスト:2つの演奏会用練習曲より「小人の踊り」S145
4. リスト:パガニーニ練習曲より イ短調 S140-6
[録音]1975年2月13-14日、ニューヨーク
<CD2>
ショパン:
1. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調Op.22
2. 夜想曲 ロ長調 Op.62-1
3. スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
4. 幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
[録音]1975年11月5-6日、ニューヨーク、RCAスタジオ
<CD3> ※世界初CD化
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調Op.53『ワルトシュタイン』
2. エロイカ変奏曲 変ホ長調 Op.35
[録音]1976年9月13-15日、ニューヨーク、RCAスタジオ
<CD4> ※世界初CD化
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 Op.81
[演奏]クリーヴランド弦楽四重奏団
[録音]1977年1月4-6日、ニューヨーク、RCAスタジオ
<CD5> ※世界初CD化
ラヴェル:
1. 夜のガスパール M.55
2. 高雅で感傷的なワルツ M.61
3. マ・メール・ロワ (4手版)
[演奏]野崎洋子(ピアノ:3)
[録音]1977年9月7-8日、ニューヨーク、RCAスタジオ
<CD6>
ショパン:
1. ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op.21
[演奏]ユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管弦楽団
[録音]1978年2月13日、フィラデルフィア、スコティッシュライト大聖堂
2. 3つの新しいエチュード
3. スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
[録音]1977年12月13日、ニューヨーク、RCAスタジオ
<CD7>
モーツァルト:
1. ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
2. ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K.482
[演奏]エドゥアルド・マータ(指揮) ダラス交響楽団
[録音]1979年2月24-25日、ダラス、マウンテン・ビュー大学
<CD8> ※世界初CD化
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 Op.57『熱情』
2. ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調 Op.81a『告別』
3. ポロネーズ ハ長調 Op.89
[録音]1980年6月30日-7月2日、ニューヨーク、RCAスタジオ
<CD9>
ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.21
[演奏]ユージン・オーマンディ(指揮) フィラデルフィア管弦楽団
[録音]1978年2月
<CD10>
シューマン:
1. フモレスケ Op.20
2. 幻想小曲集 Op.12
[録音]1981年6月30日-7月2日、ニューヨーク、RCAスタジオ
<CD11>
モーツァルト:
1. ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K.543
2. ピアノ協奏曲 第18番 変ロ長調 K.456
[演奏]ピンカス・ズカーマン(指揮) セントポール室内管弦楽団
[録音]1982年1月19-20日
<CD12> ※世界初CD化
1. ウェーバー:グランド・デュオ・コンチェルタンテ 変ホ長調 Op.48
2. シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ D.821(クラリネット演奏版)
[演奏]リチャード・ストルツマン(クラリネット)
[録音]1982年12月8-9日、ニューヨーク、RCAスタジオ
<CD13>
ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
[演奏]クリーヴランド弦楽四重奏団
[録音]1982年12月22-23日、ニューヨーク、RCAスタジオ
<CD14>
ブラームス:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 Op.15
[演奏]ジェームズ・レヴァイン(指揮) シカゴ交響楽団
[録音]1983年7月5日、シカゴ、シンフォニーホール
<CD15> ※世界初CD化
1. シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D.667『ます』
2. モーツァルト:『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』K.525
[演奏]ガルネリ四重奏団、ジュリアス・レヴァイン(コントラバス)
[録音]1983年5月23&27日(1)、1980年11月20-21日(2)、ニューヨーク、RCAスタジオ
<CD16>
シューベルト:歌曲集『白鳥の歌』D.957
[演奏]ホーカン・ハーゲゴール(バリトン)
[録音]1984年10月31日-11月2日、ニューヨーク、RCAスタジオ
<CD17>
ブラームス:
1. チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調Op.38
2. チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調Op.99
[演奏]ヨーヨー・マ(チェロ)
[録音]1985年2月4-5日、ニューヨーク、RCAスタジオ
<CD18>
ショパン:
1. バラード 第1~4番
2. ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35
[録音]1985年7月10-12日、ロンドン、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール
<CD19>
ベートーヴェン:
1. ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調Op.73『皇帝』
[演奏]アンドレ・プレヴィン(指揮) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]1986年1月22-23日、ロンドン、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール
2. 合唱幻想曲 Op.80
[演奏]ズービン・メータ(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニック
[録音]1983年2月2日、ニューヨーク
<CD20>
ベートーヴェン:
1. ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調Op.15
2. ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調Op.19
[演奏]アンドレ・プレヴィン(指揮) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]1985年7月8-9日、ロンドン、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール
<CD21>
ベートーヴェン:
1. ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調Op.37
2. ピアノ協奏曲 第4番 ト長調Op.58
[演奏]アンドレ・プレヴィン(指揮) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]1986年9月29日& 10月1日、ロンドン、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホー
<CD22>
シューマン:
1. ピアノ四重奏曲 変ホ長調Op.47
2. ピアノ五重奏曲 変ホ長調Op.44
[演奏]クリーヴランド弦楽四重奏団
[録音]1986年11月3-5日、イーストマン音楽学校
<CD23>
シューベルト:歌曲集『美しき水車小屋の娘』D.795
[演奏]ホーカン・ハーゲゴール(バリトン)
[録音]1987年1月26-28日, 2月6日、ニューヨーク、RCAスタジオ
【演奏】
エマニュエル・アックス(ピアノ)
【ボックス仕様】
23CD set in clamshell box with booklet
サイズ: L 11cm x W 12.7cm x H 12.7cm
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2018年06月26日 00:00