リヒテルのパリ・デビュー演奏会が遂にCD化!ブラームス:ピアノ協奏曲第2番&交響曲第4番
フランス国立視聴覚研究所音源提供
記念すべきリヒテルのパリ・デビューの貴重音源がついにCD化!
ロヴィツキのブラームス第4交響曲も収録。
まだソ連が「鉄のカーテン」の奥にあった頃、リヒテルというとてつもないピアニストがいると伝説が飛び交いました。1950年代に東欧諸国でコンサートを行うと、その凄さが世界の音楽界の話題となり、1960年ヘルシンキで西側にデビューします。その翌年10月6日にパリのシャイヨー宮で、ロヴィツキ指揮フランス国立放送管とブラームスのピアノ協奏曲第2番を演奏してパリ・デビューを果しますが、なんとその音源をina(フランス国立視聴覚研究所)が保存していました。スペクトラムサウンドよりLP先行でリリースされておりましたが、ついにCD化されました。リヒテルは当時46歳。若々しい気迫と輝かしい技巧が新鮮。さらに相当気分も乗っていたようで神がかり的な名演となっています。テンポは早目で、あまりの集中力のためあっという間に終るほどの充実感。ロヴィツキ指揮のフランス国立放送管弦楽団も味わい深いサポートで伝説のコンサートを彩っています。なお、当CDではボーナストラックとして1980年サル・プレイエルでのリサイタルから「革命」「雨だれ」を収録しております。LPではリリースされなかったブラームスの交響曲第4番も収録しております。ロヴィツキらしい速めのテンポで運びながらも、オーケストラはきちっとまとめられている好演です!平林直哉氏による日本語解説付。
(キングインターナショナル)
【曲目】
[CD 1]
(1)ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
[CD 2]
(2)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
(3)ショパン:練習曲第12番 ハ短調Op.10-12「革命」
(4)ショパン:練習曲第15番 変ニ長調Op.28-15「雨だれ」
【演奏】
(1)(2)ヴィトルド・ロヴィツキ(指揮)、フランス国立放送管弦楽団
(2)(3)(4)スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
【録音】
ライヴ録音:(1)(2)1961年10月6日/シャイヨー宮(モノラル)、(3)(4)1980年11月7日/サル・プレイエル(ステレオ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2018年08月30日 00:00